こんにちは!伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
皆さん朝はコメ派、パン派、どちらですか??^^
それともオシャレにスムージー派??
、、
男は黙って! 納豆ごはん!! ^^;
断然コメ派のてらけんです。笑
お米のこと、どこまで知ってる?
今の日本で自分でつくったお米を食べている人はどれくらいいるのでしょうか。。?
少なくとも僕はずっとスーパーで買ったお米で育ちました。 今は高くても4,000円あれば10kg買えますからね。 ほとんどの方が購入されているのではないでしょうか。
買ったお米がどこでつくられているか、いつも気にしていますか??
あるいは、そのお米がつくられている景色、想像できますか??
実は難しいですよね。 どんな色の稲穂をしていて、そこにはどんな風が吹いているか、どんな香りがするか。 わからなくても普通だと思いますし、普通に買っていればそんな香りは届きません。
それが当たり前。
でした。僕も松崎町に来るまでは。
そして、田んぼに足を踏み入れるまでは。
米づくりってめちゃめちゃ大変
お米づくりの一般的な年間スケジュールを見てみましょう。
もちつきはプラスアルファですね。笑
例えばこのような作業工程があります。 「ふんふん、なるほど〜」という方がほとんどかと思いますが、
このひとつひとつ、めっちゃ大変なんです。
マジで。。 真夏の草取りとかホント危険ですよ。。
農業機械を使いこなせるようになれば、いくらか負担は減りますが、実はその機械も重たいものが多くて、、( ;´Д`) コツを掴むまでは一苦労です。
「え〜本当にそんなに大変〜〜??」
という方! 是非 【松崎稲作塾】 で体感してみてください!^^
本気の米ってマジでウマい
お米の香りってそこまで意識したことないんじゃないでしょうか?
なんかこう、あくまで引き立て役というか?
唐揚げ+ごはん、焼き魚+ごはん、とか! もっというと、カレー+ライス、とか!!
なんかお腹がすいてくる話ですね。。笑
でもでも! 僕が体験したお米は全然違います。
めっっっっっっちゃ ウマい。
えぇまぁ、盛り過ぎかもしれませんが、 ウマい。
僕が一番感じたのは、香りでしたね。 お米らしい芳醇な香り。
本当に驚いたのが、お弁当に入っている冷めた状態でもそれがあること。 一口食べてみるとふわっと広がるんです。 そのまま米だけでも食べちゃうぐらい。
その次にくるのが、甘み。 甘味料のような甘さではなく、あくまでほのかな、そして上品な甘み。
お菓子系だと二口目には飽きてしまうこともある僕ですが、お米の甘さは全然別物です。 ほんのりとした甘みが何度でも食べたくなってしまうんですよね。
感動のお米を食べたい方はこちらへ!!
裏話
というほどではないんですが、、^^;
おいしさの秘密の一つに、「乾燥のさせ方」があるんです。
え?そもそもお米って乾燥させるの?? っていう方もいらっしゃるのではないでしょうか?^^


と、色づいた後に、乾燥させなきゃいけないんです!
なんかこう、黄金色の時点で十分乾燥していそうな気もしますけどね。^^;
手に触ってみるとしっかり固いので、尚更「もう乾燥してね??」という気がしてしまいますが、それじゃダメなんです!
じゃあ、「その後どうやって乾燥させるか」ですが、

こんな風に干すとめっちゃ美味しいんです!!^^
なんでも、ゆ〜っくりと乾燥させることで稲にある美味しい成分がお米に行きわたっていくそうな!
逆さまにするのもちゃんと意味があるんですね!
この作業のことを松崎町では「はざかけ」と呼んでいることが多かったりしますが、地域によって差があるようです。
ただ、今ではこのはざかけを見るのは珍しいんです。
なぜかというと、大変だからです。
これをするためには、当たり前なんですが「刈って」「干す」をしなきゃいけないんですね。 これがま〜大変。。
じゃあどうやって稲刈りするんですか?っていうところですが、
こうですね!! がっつり機械!!!
これが文明の利器! コンバイン様です。
これでガンガン刈ってしまって、その場でお米の部分だけが袋詰めされていくんです!! 素晴らしい!!
稲の茎とか葉っぱの部分はこの機械の中で粉砕されて排出されていきます。 だから残念ながら逆さまにして干すことはできません。。
でも干さなきゃ!!
ってことで、こちらも機械!!

この乾燥機様で水分をとばすんです!! すごいですね!!
お〜これでバリバリ刈れるし、ドンドン乾燥もできるし、最高やん♪
と!思いますが! ここが問題。。
乾燥のさせ方次第では、水分だけでなくうまみや香りもとばしてしまう。。
結論から言ってしまうと、じ〜っくり乾燥させないと美味しくはならないんですね。
じゃあみんなそうすればいいじゃん、という話なのですが、そうもいかないのが現場の意見です。
稲刈りの時期って、み〜んなそこらじゅうで稲刈りをするんです。 秋ですから、天候がぐずりがちですし、台風なんてこられたら大変! だから少ないチャンスの中でみんな一斉に稲刈りをするんです。
しかも、稲刈りのタイミングって前倒しにも先延ばしにもしにくい。。適切なタイミングというものがあるんです。
各農家さんがみんな乾燥機を持っていれば十分対応できますが、そんな安価なものではありません。
だから、数点ある乾燥機にお米が集中してしまうんです。。
そうなると「そんなボヤボヤしてられるか!」というのが本音で、一気に乾燥させちゃうんですね。もちろん、美味しくさせたくないわけではないのですが、事実として難しいのです。
やっぱり「はざかけ」が一番だね! というとそれこそ手間がかかりますし、天候にもろに左右される。。そんなパラドックスがお米の乾燥にはあるのです。
そんな中、丁寧に乾燥していただいたお米は最高!! その美味しさは是非体感してみてください!!^^
もっとお米のことを知ろう
危機感を煽るまではいかないけれど
やっぱり、自分たちが当たり前に口にしているものの出どころを全然知らないって不自然ですよね。
カネ払って買ってんだからこっちの自由だ!といえばそれもそれなのですが、なんか怖くないですか?
産地が偽装されていて、わけのわからんものを実は何年も食べていて、それが発覚して、「責任とれ〜〜!!」「大変申し訳ございませんでした。。」ってやって、
じゃあ何年か摂取した体は元に戻りますか?
って話ですよね。責任を徹底的に追求したって戻ってこない。^^; 笑
そうしたらやっぱり、食べる前に確認したいもんですよね。
僕が食べたお米はその点全く違います。
誰がつくっているのかももちろん知っていますし、いつも大変お世話になっています。 わずかながらその生産地の田んぼに足を踏み入れ、お手伝いもしました。
農薬や化学肥料が使われていないことも目にして話も聞いています。
安心感。これはお金ではもしかしたら買えないのかもしれません。
新しい”おいしさ”に気づく
本当に有難いご縁をいただいて、農家の皆さんとお話するようになり、安心感を獲得することができました。
でも、安心感よりもっと新しい感覚が湧いてきたんです。
「なんか”おいしい”。」
糖度的にどうとか、香り度がこうとか、そういう定量的なものを測ったわけではないのですが、「なんか”おいしい”。」
果たして僕が食べた”おいしい”がどこでも再現できる絶対的おいしいなのか、それはむしろ自信がありません。^^; 笑
不思議な感覚です。
これってとても重要なことだと思っていて、私たちの「おいしい」って機械で判別できる要素だけで構築されているわけではないはずなのです。
甘すぎてもおいしいわけではないし、香りがありゃいいってわけでもない。
味のバランス、本人の今まで食べてきたもの、文化・背景、その時の気持ち。。。全ての総合値で「おいしい」ができるわけです。
そして、実は糖度のような指標は「おいしい」においてウエイトが高くないのかもしれない、ということ。
むしろ、「どんな風につくられているか知っていること」の方が「おいしい」に作用してくるのではないか、ということ。これが僕の一つの仮説です。
極論、【自分でつくった米が一番うまい】かもしれないのです。
まぁ、そうなるとまた話が変わってくるんですけどね。笑 米づくりはやはり経験がいりますし、その道のプロがいる。
その人たちと接することで、自分の「おいしい」度を上げていく。それが一番の”おいしい”への近道ではないかと考えているのです。
さあ!皆さんも自分の「おいしい」を見つけるために伊豆に行きませんか??
お待ちしております♪
てらけん