こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
突然ですが、あなたがもし地域おこし協力隊だったとしたら、
と考えますか? そのような方も多いかもしれません。
しかし、それはきっと失敗に終わります。 そして、それは避けた方が良い考え方です。 本日はその理由を具体例も交えて解説していきます。
- 地域おこしのためにイベントを企画しよう・したいと思っている
- 人を呼べばイベントは成功だと思っていた
- 良いイベントがどのようなものか知りたい
私は現役の地域おこし協力隊3年目であり、隊員や地域で活躍する人々のインタビューや地域おこしイベントに多数関わってきましたので、この記事の内容には一定の効果があると考えています。
Contents
地域おこしイベントはターゲットを明確にすべき理由

地域おこしイベントはターゲットを明確にすべき理由、それは、
一人がすごく満足すれば結果的に人が集まるから
です。
地域おこしイベントの成果は規模で測ってはいけない
①100人が一堂に会したイベント! と ②5人のファンミーティング どっちが正解?と聞かれると、なんとなく①の方が良いように感じてしまいますよね。
しかし、それは勘違いです。 ①のイベントも素晴らしいですけどね!
なぜなら、地域おこしイベントにおいて、人を集めることは目的ではないからです。 目的を果たしてこそ正解と言えるのです。 少し視点を変えてこちらの記事の中でも同じ内容を解説しています。
こちらの記事の中では、「人を集めようとして無料で呼び込むこと」が結果的に自らの首をしめてしまう実態を問題視しています。 人を集めることに執着した結果、本来の目的のはずである「地域の魅力を向上させる」から遠のいてしまうんですね。
地域おこしイベントの目的 ≠ 人を集めること
地域おこしイベントの目的 = 地域の魅力を向上させる!
まずはこの点を強く意識していただきたいと思います。
記事の内容を繰り返すことにもなるのですが、いきなりたくさんの人が来たって地域は活性化しません。 それどころか疲弊します。
イベントの成功とは何か?
それはズバリ、人が満足することです。
それが大前提にあって、その「満足する人」がたくさん増えることは非常に良いことです。そのときに、規模が大きいイベントは正解になってきます。
少し整理すると、
100人集まっただけ | < | 1人が満足した | < | 100人が満足した |
↑ | ↑ | ↑ | ||
失敗。。 | 成功! | 大成功!! |
このようなイメージです。
皆さんが取り組まれていることも、いつの間にか「OO人集めたぞ!」だけが独り歩きしてしまっていませんか? それは破滅への第一歩ですので、改めて目的を見直されることをおススメします。
自然な流れで人を呼ぼう

皆さんにも、行きたい飲み会と行きたくない飲み会がありますよね? 私も昔の武勇伝や説教をいつも繰り返す飲み会に行くときはいつも気持ちが落ち込みます。笑
逆に「この人が来るなら予定変更してでも行きたい!」というときもありますね。 地域おこしイベントにも同じことが言えます。
人がイベントに行く理由を考えよう
皆さんはどうしても行きたくなるお店や場所、イベントはありますか? そして、それはなぜだか考えたことがありますか?
お店がわかりやすいかと思いますので、具体的にお店で考えてみましょう。
私は同じく伊豆で地域おこし協力隊をされているこちらの朝ごはんのお店に月一で行くのを楽しみにしています。
なぜかと聞かれれば理由はシンプルです。 朝ごはんがおいしいからです。
あーそろそろあの朝ごはん食べてぇな。。 となっていつの間にか足を運ぶのです。 朝ごはんなんて、家で食べれば良いですし、お金もかかりますがわざわざ行くのです。
全ては、朝ごはんがおいしいからです。 今となってはいつもお話できるような知り合いの方も増え、その皆さんとお話するのも楽しみの一つですが、やっぱり一番のポイントは朝ごはんがおいしいことです。
それがあるから、わざわざ足を運びます。 来月も楽しみです!^^
欲求を満たすがとても大事!
お店を例に出したのは、おいしいものを食べたい!という多くの人に共通する欲求を共有したかったからです。 やっぱりおいしいものは正義ですよね!笑
私が朝ごはんのお店に行くことを掘り下げてみると、
お店に行きたい!
の前に、
おいしい朝ごはんが食べたい!
があり、そのお店に行くとおいしい朝ごはんが食べられるから、お店に行くのです。
これをちょっと整理すると、
- おいしい朝ごはんを食べたいてらけんがいて、
- おいしい朝ごはんを提供するお店があって、
- その情報を知って、
- お店でてらけんが朝ごはんを食べて、
- いつもおいしいから何度も行く。
こういうことになります。 これを一般化すると、
- 何かしたい人がいて、
- それをできる場所があって、
- その情報が伝わって、
- 行ってみて、
- 満足するから何度も行く。
とこうなるわけです。 当たり前と言えば当たり前ですね。^^;
ごはんにあまり興味がない方は、好きなアーティストのライブでも良いですし、好きなタレントさんのイベントでもけっこうです。 同じようなことが言えませんか?
地域おこしイベントも全く同じで、①誰が ②どこで ⑤どのように満たされるかがとても重要なのです。
満足する場所では仲間ができる
これは説明しづらいポイントではあるのですが、ほぼ間違いないことです。
好きなものが共通している人とは、打ち解けやすい。 皆さんも経験があるのではないでしょうか?
趣味や好みが共有できると一気に距離が縮まるものですよね! 不思議です。
さらに、「類は友を呼ぶ」ということで、そういうことがあると「あ、今度あの人も連れてきてあげようかな」という気持ちになるのがこれまた不思議です。 きっとその楽しさを共有するともっと楽しいことを自然と意識しているからでしょうね。
先程のお店の例で言えば、「あそこおいしいから今度行こうよ!」という感じですね!^^ 実際に私は多くの方をお誘いしています。
「伊豆、絶対楽しいから行こうよ!」ということでツアーなんかもやっています。
こうやって仲間を増やしていくと、最初は人数が少なかったものがだんだんと大きくなっていくんですよね。
具体的な例を見てみよう!
①ドローンイベントのケース
どちらも当日は大盛り上がり!^^ 「話し足りない!!」という方がほとんどでした。笑
ユネスコ世界ジオパークでもある伊豆半島を空から眺めると最高! どの方も絶景に感動されていました。
②キンメマラソンのケース
昨日開催された超ストイックイベント・キンメマラソン!^^; 過酷なレースにも関わらず年々盛り上がりに勢いがついているのを感じます!
ダイロクキッチンだけでなく、町全体でも人が溢れる2日間となっていました!
いかがでしょうか? この様子を見た上で先ほどの方程式を見ると、
- 何かしたい人がいて、
- それをできる場所があって、
- その情報が伝わって、
- 行ってみて、
- 満足するから何度も行く。
なんとなくこの趣旨をご理解いただけるのではないでしょうか。
ドローンイベントでは【ドローン愛好家に、ドローンを飛ばす環境をつくる】こと
キンメマラソンでは【ランナーに、楽しく走れる環境をつくる】こと
で人々を満足させることでイベントの成功ができあがっています。
まとめ:惑わされず、ターゲットを満足させよう
地域おこしイベントに関わらず、イベントを実施するときにはどうしても集客数を意識しがちです。 それもとても大切なことですが、まずは目的をどう設定して、それを素直に達成することを目指しましょう。
それを繰り返せばいつの間にか、人が自然に集まってくるようになり、結果的に移住してしまったりするのです。
という方は、【とにかく1人明確なターゲットを設定して、その人を大満足させる】ことを考えましょう。
ドローンが好きな人、走るのが好きな人、釣りが好きな人、料理が好きな人、何でも良いです。 そこがきっかけとなって成果をもたらしてくれるはずです。

- 実施したイベントの成果や反省をお伝えできます!
- 自分も参加したイベントから学んだことをお話できます!
- 他の参加者とのネットワークがあります!
何もゼロから新しいものをつくらなくても、成功例をパクッてしまうのも一つの手です! 「これ気になる!」というものがありましたらお気軽にご相談ください!
ご連絡お待ちしております!
てらけん