手取り30万円というワードが
Twitterでトレンド入りしました。
皆さんはどのように感じましたか?
と、考えたら結局、「お金の勉強しようぜ、若い人たち」ってことですね。不満たれても何も変わらないけど、みんなでお金の勉強すれば変わる!#手取り30万
「月50万で生き甲斐のない生活を…」阪急広告が物議 “やりがい搾取”“月収の基準がズレている”と批判の声 https://t.co/9bYt2RiBQA #ネタりか
— てらけん@伊豆おこしプロジェクト (@teraken099) June 10, 2019
私は工夫次第で状況は変えられるのでは
と思いました。早速考察していきましょう。
- 手取り30万なんて贅沢だ!
- それぐらい貰って当たり前なんじゃないの?
- よくわからんけど、なんか騒ぎになってる
Contents
手取り30万を真剣に考えるなら田舎暮らしを活用しよう!

あくまでTwitter上ですが、手取り30万というワードの議論が白熱しています。
大方の意見の傾向としては、「手取り30万なんて十分だ!」「15万でやりがいもないことをやらされている身にもなれ!」的な内容です。 そういう意見について、私はこう考えています。
少し田舎暮らしも検討してみよう
ということです。
気持ちはものすごくわかる
おそらく、先の投稿をしている皆さんは若い世代も多く、私も同じ感覚をもっているので初見の感情としてはものすごくわかります。
数件TLに流れてきたので見たらトレンドになってるみたいですね!#手取り30万円
僕も若い世代が頑張っても全然お金もらっていないのを肌で感じてるので憤りを感じますが、結局それを発信しても、届けるべき立場の人たちには届きそうもなくてやるせなさですね。。https://t.co/9bYt2RiBQA #ネタりか
— てらけん@伊豆おこしプロジェクト (@teraken099) June 10, 2019
本当に、若くて優秀で良いヤツに限って、「将来給与が上がるだろう」という前提の元、今薄給でも頑張っています。あるいは、給料が上がらなくてもやりがいだったり、スキル習得のために時間外も惜しまず働いています。 業務外の付き合いや雑用もこなして。
酒もタバコも車も持つ余裕もなくて。 それなのに、「おれたちが若い頃はな」話の相手をしているんです。 そういう話を聞いているときにいつも思ってしまいます。
なんで自分たちはこんな惨めな生活なんだろう。。
と。 私がサラリーマンだったときは、大手の都市銀行に勤務していましたので、さすがに給料が支払われなかったり、休みが全くとれないことはありませんでした。 手取りでいうなら土日祝日休みでも15万よりは多かったと思います。 それに加えてボーナスがあれば十分暮らしていけますね。
ただ! 面倒だったのは出ていくお金。。
飲みに行くと、1次会2次会と続き、カラオケで騒いでタクシー帰り。。
一晩で1万円以上かかるので、20万円月にもらっていたとしてもけっこうな割合が交際費でぶっ飛んでいくんですよね。^^; マネーフォワード見て驚愕しました。
ホントに、なんで自分たちはこんな惨めな生活なんだろう。。
って感じです。
それでも良かった今までの時代
そういうことを何回もしているうちに「なんでこのループにみんな疑問をもたないんだろう」とふと冷静に思いました。
20万円もらっても、5万円以上飲みにいったら結局手取り15万以下じゃん。
と。 そこは本当に大手都市銀行ならではで、例え月の収入はその月に使い果たしても、将来的には年収が上がっていくから、その時には貯蓄ができる が大前提になっていたのです。
わかりますか? もう少し極論を言うなら、
今、月収20万なのに、月20万円消費して残りゼロでも
来年は月収40万になるから、来年の今頃は20万手元にあるだろう
と、こういうわけです。
そして一番恐怖を感じたのが、 上の世代の人たちは実際にそういうことを経験してきていて、だからお前たちも今は苦しかろうが頑張れ しか言っていなかったことでした。
わかりますか? 要は、
自分たちもそうやって薄給+付き合い消費したけど、
今おれは収入あって生活できてっからさ、とりあえず頑張ってよ
と、こういうわけです。
本当に不思議な理論です。 ちなみに私は当時、自分の4倍以上もらっている1,000万円プレイヤーの次長クラスの上司が、目の前の席で寝ているのを見て「あぁこの人たちの言っていることに説得力なんて1ミリもないんだ」と思いました。 元々懐疑的ではありましたが、そのとき確信しましたね。笑
その人たちはきっとそれで生きてきたんでしょうが、私たちは絶対無理ですよ。
なぜか? 理由は簡単です。
30年もずっと景気が悪かったからです。 それだけです。
景気が悪ければ、お金が投資されず、技術の発展が鈍ります。 わかりやすく言うなら、今皆さんが使っているPCやスマホの一番の脳みそになっているOS(オペレーションシステム)は全部日本のものじゃないんですよ。 それを使えば使うほど、私たちは常にサービスの利用者です。 その大元をとられてしまっているのです。 かつては世界のトップ企業があったのに、その大元をとることが全くできなかったのが日本の現状です。 NTTが世界トップクラスだったのに。。
他にも細かいことをあげればキリがないですが、ネガティブになるのでやめましょう。
まとめると、
- いくらもらっても使う環境にあると手元には残らない
- 上の世代は使ってもいずれもらえるようになる前提
- 頑張れば報われるはずと思っている
- 私たちはスタート地点の景気や経済が全然違うので参考にならない
こんな感じです。
私たちが手取り30万の元凶!?
そして、本当に賃金を改善したいなら、断るしかない。安い仕事を。無理です、と。
でもそれができないように10代の教育のころから身体に刷り込まれてますよね。。我慢は美徳というか、頑張ればなんとかなるというか。
少なくとも頑張れば稼げるはないと思う。稼ぐには稼ぐ理由がある。
— てらけん@伊豆おこしプロジェクト (@teraken099) June 10, 2019
価格のこと、というより、ごくごく当たり前のことを考えていきます。笑
日本中が水不足になったらどうする?
今は当たり前に1本100円で水が買えますね。
でも例えば世の中に水のペットボトルが100本しかなくなったらどうでしょう?
みんな喉はかわくので、水を欲しがりますね。
そんなことがおきてきてもおかしくありません。 そして、もしあなたが100本の水の所有者なら、そりゃあ150円の方に売りたくなりますよね。
そして、150円で取引するのが当たり前になれば、「100円で売ってくれ」なんていう人は相手にしなくなりますし、水100円という当たり前なんてなくなっていきます。
水100円が当たり前だった のに、
水100円で買ってくれる人がいなくなったので、
水150円になった
と、こういうわけです。
これを話もどって手取り15万の場合にも考えていきましょう。
手取り15万円の仕事があるのは今当たり前ですよね。その条件で働いている人がたくさんいるから。
じゃあこれが、みんな15万円で仕事をしなくなったらどうでしょう? 15万円で仕事をしてくれる人が一切いなくなる。 水が突然100本しかなくなってしまうように。
でも仕事はある。
と、こうなるでしょう。 20万まではいかずとも、13万で提示してくるとは思えませんよね?
手取り15万が当たり前だった のに、
手取り15万で働いてくれる人がいなくなったので、
手取り20万になった
と、こういうわけです。
そんな余裕ないでしょ?
わかるような気もするけど、そんなことで給料上げられる会社あるの?
そんな風に考える方が多いかと思います。 気持ちはすごくわかります。 でも、
本来そんな状況の事業は切り捨てられていくべきなんです。
厳しい言い方をしますが。。 どうしても働き手が必要!の裏には、「このサービスがないと誰かが困る」があるはずです。 それなら、そこにちゃんと価格転嫁をしても世の中からは求められるはずです。
その価格転嫁ができない、あるいは、転嫁したら他に負けてしまうようなサービス。
そんなものは、本来なら切り捨てられていくべきなんです。
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そうやって世の中のサービスは絶えず新陳代謝を繰り返してきました。 そして、かわいそうだと思うのは今だけなんです。
例えば、冷蔵庫がでてきたことで廃業に追い込まれた氷屋さんたちのことをあなたはかわいそうと思いますか? あるいは、車が出てきたことによって廃れた馬車制度をもったいないと思いますか?
まあ仕方ないよね、ってことですよね。 その方が社会に求められてしまったのだから。 つまりはそういうことです。 そして、何十年後の私たちにとってはもはやどうでも良いことです。 むしろ、快適な暮らしを享受できていますね。
自分には無理だもん
自分はどうせ雇ってもらえないから。。
本当にそうでしょうか。 私が生活している松崎町や伊豆では慢性的に人手不足です。
また地元である富士市で聞いてみても同じように人不足だそうです。 特に若い世代。
確かに自分が選べる働き方ではないかもしれませんが、少なくとも人が足りていないので働く場所はあります。
新卒採用も売り手市場だという話ですので、「お前の代わりなんていくらでもいるぞ!」という状況でもないのかなと思います。
価格を決めるのは誰かではなく自分自身
ここまででお伝えしたかったことをまとめると、下記の通りです。
- 賃金は勝手に上がるもんじゃない、こっちから請求しよう
- 価格転嫁できないようなサービスを延命治療するな
- 今は売り手市場・人手不足
価格が決める一番の要素は、需要と供給です。 需要が大きければ、価格が上がって行くし、逆に供給が大きければ価格が下がっていきます。
それなら、手取りが少ない=【賃金が割に合わない】と本気で思い、本気で【賃金を上げたい】のであれば、需要を増やすか供給を減らすですよね。
前述した通り、人不足なのですから、需要は増えています。 それなのに【賃金が割に合わない】?
それは供給しすぎなんですよ。 ^^; 笑 供給、しぼりましょ!! 若い方々!
田舎暮らしが手取り30万を解決する!?

そんな風にお考えの方も多いのではないでしょうか。
そんな方に田舎暮らしの一部を採用していただくことで、少しずつ改善する方法をオススメします。
移住しろ!ということではない
先に断っておきますが、「まだ東京で消耗してるの?田舎に逃げなきゃヤバイよ!」みたいに煽るつもりはありません。笑
そういう選択肢もあるということを知っていただきたいのです。
田舎暮らしで気づくこと
- 生活がシンプルになる
- いらないものはいらないと気付く
- なくても生きていけんじゃん、という気がする
- 「周りに合わせなきゃ」と思うほど周りに人がいない
サラリーマンとして電車に乗っていると、「やっぱり毎日働かなくちゃ」が当たり前になりますよね。
でも、田舎だと、「この人毎日何やってんだろ。。?」という人も多いです。笑 それに、そんなに頻繁に人に会わないので、どれが当たり前なのかよくわからなくなります。
もちろん人付き合いの機会も減るので、食事とか余暇みたいなものに割く時間が増えます。
そうなると「1日ってけっこう時間があるんだな」ということも実感できます。
そして、「これだけ時間あるならこれやってみようかな」という気持ちになります。
繰り返しますが、サラリーマンとして電車に乗っていると、「やっぱり毎日働かなくちゃ」が当たり前になって、いつの間にか時間ないですよね。
その時間軸から抜けてみないとやはり人間気づかないもんなんですね。
2日間プチ体験してもらうだけでも気づける
過去に行った体験ツアーの時の様子はこちらです。
正直、これだけでも私がお伝えしたいことがなんとなく伝わります。 実際に、「なんか時間の流れが違いますね」というコメントをいただきました。
時間の流れが違う、というか、私たちの歩くスピードが変わったようなものだと思うのです。
しかも、さらに注目していただきたいのが、このツアーの行程中は基本的にお金かかっていないのにできちゃうことばかりなんです。 東京だと移動するだけでお金がかかりますよね。 それがない。 それなのに贅沢な体験ができる。
その感覚を田舎暮らしの中から感じ取っていただきたいのです。
社会構造は変えられない、自分の感覚を変えよう
先ほどは価格を決めるために供給をしぼろう!と問いかけましたが、残念ながらそんなことですぐに変わるとは言えないのが実態です。 これは人口ピラミッドで容易に説明できます。
いかがですか? どんなにTwitter上で炎上させても、20代の声なんて微々たるもんですね。^^;
手取り30万の中吊り広告の編集会議で誰も異を唱えなかったのも頷けます。 仕方ないんです。
だから、もっと容易に変えられるものを考えていきましょう。 自分の感覚とか。
手取り15万円でもできることは多いのです。 地域おこし協力隊なんかまさにそうですが、私だってギリギリなんとか生きています。笑
ほとんどお金を使わない生活ですけどね。 でも不思議とおいしいものは食べてるんです。
お金はないんですけどね。^^; 案外生きていけるもんでした。
結論:手取り30万ではなく生きていくコストを真剣に考えてみよう
かなり長くなりましたが、今回私がお伝えしたかったのは、
今の世の中の考え方を変えるのは難しいので、手取りを一気に増やすのは無理
でも、
できることはいろいろあるんじゃないか
という気持ちをもっておけば良い
=それに気付くためのきっかけとして、少し田舎暮らしも検討してみよう
ということです。 そして、そのどうすることもできない現状に憤っている場合ではなく、どうチャンスにするかをみんなで考えようぜ! ということです。
今じゃ考えられないような給与体系の上で過ごす上司に文句を言う、でも良いし
雇用の供給量を減らして(一斉にみんな仕事辞めて?)賃金を上げる、でも良いし
田舎暮らしの一部から考えを見直す、でも良いし
そのアクションを起こしてこそ、より良い方向につながるはずです。
なんにしても、お金があって楽に暮らせる方が良いですもんね!^^ 笑

- 住んでいるからこそ知り得たおすすめ情報!
- 地域の人とネットワークがある!
- 経験に基づく安心の旅行ルート、プラン!
地域おこし協力隊は、その地域が好きで移住までしちゃったという人間たちなので、そんじょそこらのガイドさんには負けませんよ!
ご連絡お待ちしております!
てらけん