こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
皆さんはワークショップに参加したことがありますか?
私は大学一年生のときに、仙台にいたこともあり、3.11の被災地でのワークショップに参加して以来、かなりたくさんのご縁をいただき参加した経験があります。
とても参考になることもあれば、そうでないものもたくさん。。
特に、地域おこし・地方創生といったテーマの中ではよく出てくることなので注意喚起の意味も含めてお伝えしたいと思います。
- ワークショップは参加した方が良いと思っている
- これから地域おこしに関わりたいと思っている
- 自分たちでワークショップを企画しようと思っている
最近では、ファシリテーターとして参加したり、自分から企画した経験もありますので、ワークショップに関しての経験では自信があります。
Contents
無料のワークショップは危険です

無料のワークショップが危険な理由、それはズバリ
話し合いをしたという記録を残したいだけ
のケースが多いためです。
ワークショップとは?
ワークショップは、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラーとなっている。
—wikipediaより
このように説明されています。
要は、みんなで話し合いをしていこう!ということですね。
それ自体はとても有意義なことですし、問題があることでは全くありません。
ですが、いろいろなワークショップに参加してみると現場レベルでは実は、、なんてことがよくあるので解説していきたいと思います。
特に地域おこし協力隊は注意!
なぜなら、地域おこし協力隊は都合が良いからです。
名前からして「なんかやってくれそう感」がありますから呼びやすいですし、スケジュールもサラリーマンよりは自由が利きます。 そして、行政機関の所属でもあることから、何かと頼みやすい感じがあるんですね。
私も実にたくさんのワークショップに参加させていただきました。
先にことわっておきますが、本当に参考になる機会も多く、基本的には感謝しております!^^ だから、是非ワークショップには参加してほしいと思います。自分のためにも、地域のためにも。
しかし、それでこき使われてしまうのは本当に危険です。
「勉強だから」「地域のためだから」そんな風に搾取されてしまうケースもちらほら。。
ワークショップは無理なく、計画的に利用しましょう。
良くないパターンを紹介します。

確かにおっしゃる通りです。
でも、違うんです。 難しいですね。。
具体的に考えていきましょう。
良いまちづくりをみんなで考えようパターン
意気込みは素晴らしいです。 でもひとつひとつ考えていくと問題があります。
【たくさんの声ってなに?】
何人集めれば【たくさん】になるのでしょう? 10人?20人? それとも100ぐらい集めなきゃ??
とっても曖昧です。。
【みんなでってなに?】
みんなでやればうまくいくのでしょうか? 一つの方向に向かうことが良いこと?そして、誰が参加するのでしょうか?
とっても曖昧です。。
【良いまちってなに?】
良いまちっていうのはどういう意味でしょう? 人が多いこと?ゴミが少ないこと?お金が多いこと?
とっても曖昧です。。
はい。 ご理解いただけるかと思いますが、目標が非常に曖昧です。
のように伝えられることもありますが、広げるにも限度があります。
そして、広げても良いケースは、参加者のレベルが高かったり、ファシリテーションがしっかりしていたり、ある程度条件が整っていないと難しい高等技術なのです。
「どういうこと?」 ともし少しでもお感じのようでしたら、まずやめておいた方が良いです。 初心者はとりあえず手をつけない方が良いからです。
そのあたりをけっこう勘違いされている方が多くて、「多角的な視野で考える」ことは非常に重要なステップですが、「曖昧なテーマで無駄に試行錯誤する」のはただ疲れるだけですし、ワークショップ自体へのモチベーションを下げてしまって最後はむしろマイナスになってしまうことも考えられます。
よって、ワークショップをする、あるいは参加するなら、しっかりと目標や今日決めることが明確になっているものに参加されることをおススメします。
例えば、「OO町の△△の課題について考えよう」みたいな感じですね。 これもちょっと曖昧かな、、うまい例が見つからず申し訳ございません。 好事例でいうと「OOを面白がる会」という皆さんはおススメです!
声を聞くだけのパターン
確かにそれはとても大切です。
各々の視点から自由に発言をすることで、自分にはなかった考え方に出会うことができ、アイデアが一気に深まることもあります。
しかし、最後はしっかりとまとめていかなければいけません。
なのに、どれだけ時間が経ってもみんなの話を順番に聞いていくばかり、、というワークショップもよくあります。
多いのは、スケジュール感や目標がほとんど設計されていなくて、さらに参加者が多い、みたいなときによく起こりがちです。 残念ながらそのような状況では議論は深まりません。
とはいえ、大人数の発言の記録は残るので、主催者側としては「それで多くの声を聞いた」という証拠を残すために活用されてしまったりします。。
せっかく良い意見が出ていたのに! というときもしばしばです。 もったいないですね。
参加者が固定されているパターン
これは特に田舎に多いのですが、ワークショップなんていう文化がそもそもないような地域で開催すると、いつも同じメンバーが出席していることが多いです。
そして、いつもと同じお話をする。。
これは、参加者を肩書きや関係部署で選ぶことでよく生じる事態です。 主催側としては、「OO長さんにもご出席いただきました」という証拠を残したいのかもしれませんが、、
ワークショップは、立場や職能、考え方が違う人々で情報交換することで一人では思いつかない展開をつくっていきます。
もちろん、いつものメンバーでも工夫することはできますが、ただ人数が少ないのは見栄えが悪いから、と寄せ集めで声をかけた場合は絶対に良い結果には結び付きません。
残念ながら、そういうちょうど良いメンバーとして地域おこし協力隊がカウントされてしまうこともしばしばです。。
優良・有料のワークショップに参加しよう!
いかがでしょうか? 世の中には様々なワークショップがあることを少し感じていただけたでしょうか。
そんな風にも思うかもしれませんが、私としては是非参加してみていただきたいと思います。 上記に書いたようなことだけがワークショップではないからです。
- 自分にはないような考えに巡り会う
- 新しい人間関係ができる
- 自分の活動のタネになる
要は、素晴らしいワークショップに参加すること がとても大切なのです。
それが何か?と言われると一概には言えないのですが、有料のものは参加すると比較的高確率で有益です。
なぜなら、「お金を払ってでも集まる人たちや企画」が集うためです。 是非皆さんもたまにはケチらずそういうものに参加してみてはいかがでしょうか?

伊豆については地域おこし協力隊におまかせ!
- 住んでいるからこそ知り得たおすすめ情報!
- 地域の人とネットワークがある!
- 経験に基づく安心の旅行ルート、プラン!
地域おこし協力隊は、ヒントを探していますので、参加したくないわけではありません! うまく私たちがもつ情報を活かしていただきたいなと思います。
ご連絡お待ちしております!
てらけん