インタビュー

東伊豆町地域おこし協力隊_荒武優希

東伊豆町の地域おこし協力隊の荒武優希

場所をつくる、人をつくる

東伊豆町_荒武優希さんのプロフィール

2016年4月より東伊豆町地域おこし協力隊として活動。神奈川県横浜市出身。学生時代に東伊豆町の空き家を改修するプロジェクトを立ち上げ、大学院卒業後に地域おこし協力隊に参加。自身が改修した物件であるダイロクキッチンを中心に、空き家対策業務や観光PR、若者交流事業等多岐にわたる活動を展開。地元の人たちから愛されるキャラクターで、シェアキッチンであるダイロクには食器や食材が多数集まっている。



新しいステップに上がらせてくれた場所

東伊豆町の魅力ってなんですか?

稲取のクロスカントリーコースに行く途中の展望台の景色が素晴らしいと思います。稲取の町を一望できるのでおすすめです。景色が良いことももちろんなのですが、あの場所は自分にとって特別な場所なんです。学生時代に空き家改修プロジェクトを立ち上げてこの地域に入りました。地域で活動することが初めてのときに感じた、「自分たちが何かしら社会にアクションをおこしていくんだ」という感動・わくわくを思い出させてくれる場所があそこなんです。自分の原点になる景色で、いつもあの場所に行くとモチベーションが上がります。当時見た記憶がそこに紐づいているんでしょうね。

東伊豆町の稲取のクロスカントリーコースの展望台

ダイロクキッチンを利用してくださっている方々は皆さんキャラの濃い人たちばかりですね笑。どちらかというとずっと地元の人より、移住して来た人とかの利用率が高いんです。たぶんそういう人たちにとっての居場所って実は求められていて、そこにダイロクがうまくはまったんじゃないかなと思います。こういう場所を必要としている人に使ってもらいたいですね。

実際に地域に入ってみて気づいたことは何ですか?

最初のダイロクの目的は、自分がこの地域に根付くための場所だったり、自分が誰かとつながるための場所だったりするんだろうなと思っていたのですが、最近は変わってきました。他の人たちのサードプレイスになっていたり、心の拠り所としてダイロクが機能し始めた。稲岡さんはその筆頭で、この前イベント用のダイロクの紹介文を書いてもらったら、自分より詳しくて面白い文章だったんですよね笑。悔しいような気もしますが、そういう風に面白がって自分ごととしてこの場所を考えてくれる仲間ができたのはすごく良いことだなと思っています。

東伊豆町の稲取のダイロクキッチンでのウクレレ演奏

何が原因か具体的にはわからないんですが、人間性で共感できる人がいたから場所に人が集まっていくような感覚がずっとあります。そのちょうど良いタイミングでダイロクがあって、縁を形にしていった気がするんです。地元の人たちからはまだ異質なもののような感じで遠巻きに見られているところもありますが、そういう場所があっても良いんだと思います。現に稲岡さんからはこういう場所が欲しかったと最初から言ってもらえていましたし、ここで始まったことが地域の人々を少しずつ巻き込んでいっているので、これが続けば地域にとっても良い効果を与えてくれるのではないかなと思います。

何かの専門ではない自分がこの町にできること

自分自身のこれからについてどう考えていますか?

ダイロクキッチンのオープンと任期が同じくらいなので実に3年間東伊豆で過ごしてきました。改修も含めれば5年かな。その中で、たくさんのこの土地ならではの良さに巡り会いました。どんな土地にも魅力的なものや資源は必ずあると思っています。すでにその場所にあるものを組み合わせて、誰かにとって響くものをつくりたいですね。特に稲取は宿や温泉だけが表にでていて、それ以外にあまり注目されていない。それ以外のコンテンツをあまり模索してこなかったんだと思います。地域の中に新しい観光コンテンツが生まれていったり、宿以外のメインをつくったりすることを自分も後押しして観光業を盛り上げていけたらなと思います。

東伊豆町の稲取の清光院でのヨガ

自分はこれといった専業の何かがないのがコンプレックスでした。ですが、そんな自分だからこそできる観光業の盛り上げ方もあるんだなということにここで気づきました。ダイロクも同じで、まだ具体的な何かは見えていないと思います。でも、誰かがここでやりたいことを提案してくれて、それを実施していく。それが最終的に例えばお店とかになるんだとしたらそれはそれで良いと思っていますね。

インタビューを通じて(寺田)

実は私が地域おこし協力隊になるきっかけでもある荒武さん。当時よりも年々考えがグレードアップされていていつも感心してしまいます。

ダイロクキッチンを利用されている方でも多いのが、「荒武君に会いにきた」というパターン笑。老若男女誰からも好かれながらも、地域にはない価値を提供している姿はまさに地域おこし協力隊の鑑とも言えるかもしれません。空き家対策についても過疎地域では重要なテーマになっているかと思いますので、そういった活用事例に興味がある方は是非ご連絡されることをおすすめします!ダイロクキッチンも一見の価値ありです!

東伊豆町の稲取のダイロクキッチンでの海辺の朝ごはん

東伊豆町地域おこし協力隊_荒武優希さんのご連絡先

・本人連絡先 mail:artkyk0404@gmail.com facebook:https://www.facebook.com/artk0404





ABOUT ME
てらけん
静岡県富士市出身。仙台で建築を学んだり、信託銀行で金融を学んだり、伊豆で地域おこしをしたり。

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