伊豆未来会議

耕作放棄地って知っていますか?

松崎稲作塾

こんにちは!伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。

皆さんは「耕作放棄地」という言葉を聞いたことがありますか??

近くに田んぼや畑がない方は縁のないワードかもしれません。

今日はその「耕作放棄地」について少し触れてみたいと思います。


耕作放棄地って?

使われていない農地

耕作放棄地(こうさくほうきち)とは、農作物が1年以上作付けされず、農家が数年の内に作付けする予定が無いと回答した田畑、果樹園。世界農林業センサスで定義づけられている。

Wikipediaより。

文字通りですね。 耕作することを放棄されてしまった土地。

かつて農地だった場所ですね。

だたし、もともと農地だった場所でもコンクリートで固められてしまった場合はそう呼びません。

農地転用というか、「もう農地じゃない」ということで生まれ変わった認定を受けるのです。

そうなると、耕作放棄地というのは、「かつて農地として生産活動が行われていましたが、今は使い道が決まっていない”農地”」なんですね。

それってどうなの?

言ってしまえば、“ほっとかれてる農地”です。 特に使い道なく、それでいて何かに転用されるわけでもなく。

でもまあ所有者の勝手ですよね。

固定資産税を払っている限りは、どんな形で所有する分にも所有者の勝手です。 しかも、農地というのは固定資産税がそれほど高くないようです。

じゃあまぁいっか。

 

、、っていう問題じゃないんです。

ぶっちゃけヤバイです。 ヤバイ。

何が? っていう感覚がありますよね。普通。

そこが一番問題なのです。

何がヤバイのかが明確にわかりづらい。

農地がほっとかれていて、突然放射能が発生することはありません。

農地がほっとかれていて、治安が悪くなることはありません。

農地がほっとかれていて、炎上することはありません。

でも、

ずっとずっと先の私たちの資産が蝕まれていきます。

耕作放棄地は増えている

伊豆・松崎町のように地方の市町ではものすごい勢いで耕作放棄地が増えています。

この理由は端的に、人口減少+高齢化。

人が減れば必然的に消費される食物の量が減り、生産する必要がなくなります。

生産者が高齢化すれば体力的に耕作が厳しくなって、放棄されます。

さらに人が減っていくので、農地を引き継ぐ人がいなくなっていきます。

つまり、耕作放棄地の増加は加速度的に増えていっているのです。

ただし、この変化は非常にわかりにくいものです。

耕作放棄地になった場所が、放棄されたその日から黒く塗りつぶされるなら一目見てわかるでしょう。 でも実際にはそんなことは起きない。

しかも、「今日から耕作放棄しま〜す!」なんてご丁寧に宣言した上で耕作放棄する所有者なんていないのです。

みんな“いつの間にか”耕作放棄している。 どこに登録するでもなく。

明確な登録義務もないので、当然なのです。

そりゃあ見ればわかると言えばわかります。 あぁあの辺耕作放棄地だな、って。

でも、「あそこ耕作放棄地ですよね?」って真面目に近くの人に聞いても、「まあそうじゃない?」と答えられて終わりです。

所有者に聞こうものならちょっと失礼です。 「あなたの土地、管理してませんよね?」と正面切って言っているようなものですから。

だから増えていくことが見えにくい。

市町が発表する数値を見るとむしろ耕作放棄地が減っていたりするんです。^^;

仕組みが面白くて、耕作放棄地と認定しないことによって減らしてしまえるんです。

繰り返しになりますが、「あれが耕作放棄地なのか?」って決めにくいんです。

「草がめちゃくちゃ生えてるから耕作放棄地だ」って言っても「あれはあれで耕作してるんだ!」と言われればそれまで。

それに、長いこと放棄されている土地の場合は所有者に連絡するのも一苦労だったり。。 そうすると、極論「元々農地じゃなかったんじゃね?」とすることもできます。 元々空き地だったんじゃないか、と。

さらに、コンクリートジャングルの中でいつも過ごされている方々からすれば、その草がめちゃくちゃ生えている状況さえ、「自然豊かだな〜」とうつるでしょう。笑

だから増えていくことが見えにくい。

でも確実に増えている。 今回はその前提でお考えいただきたいと思います。

耕作放棄地ヤバイ!

食べ物が作れなくなる!

土壌というのはとっても複雑な関係性の上に成り立っています。

全く土いじりをやったことがないという方にはなかなかご理解いただけないかもしれません。

土は土でしょ?と思うかもしれませんが、一回耕作放棄されてしまった土壌はすぐに環境が変わってしまうのです。

一番早いのが、雑草。

雑草魂というのはホントに言葉通りで、雑草たちはしぶとく、そして逞しいです。笑

私たちの思い通りには全くならない。

一度雑草たちが自由に土壌を支配してしまうと、そこから我々のペースにもっていくまでには非常に時間がかかります。

一つ「この農作物をこの土壌でつくりたい!」と思っても、すぐに雑草たちに栄養分を持っていかれてしまいます。

つまり、農地というのは、彼らのペースに持ち込まれないように常に農家さんたちが闘っている場所なんです。

自分たちの作りたいものを作れるように管理されている。

その管理の抑制力がなくなり、耕作放棄されると、すぐに雑草たちの餌食です。

かつてしっかり管理されていた農地でも、1年放置されればそれを取り返すには3倍以上の年月がかかると言われています。

おそるべし! 雑草魂!!!( ;´Д`)

周辺農地の邪魔をする!

一番わかりやすいのが、田んぼです。

日本の田んぼの場合は、一つの水源(川とか)から水路で水を引っ張って、みんなの田んぼに水をまわします。

これは田んぼを見ればわかると思いますが、みんな田んぼは水でつながっているのです。 川→誰かの田んぼ→誰かの田んぼ→…→いずれ川にもどる? のように。

例えばその一番上流、水源から取水するポイントにある田んぼが耕作放棄されたら?

田んぼはすぐに雑草だらけになります。

そして、雑草はどんどん種を蒔き散らします。

そしてそして、その種は水の流れにのって大拡散されていきます。

もし、あなたがそのお隣の田んぼで一生懸命お米つくっていたらどうでしょう。

「迷惑極まりない」ですよね。

それでも、元々耕作していた方とお知り合いだったら言いにくい。。

ということで、黙ってお隣の草取りもやっていたりする方も多いのです。

草取りする田んぼが少し増えたからってどうなの?と思う方は是非やってみると良いと思います。

その作業量に絶望します。(;´Д`)

そうなると、「じゃあうちもやらない!」となる人が増えてしまうのです。(実際に、あそこがやめるんならうちもやめるか、と芋づる式にやめてしまうケースが後をたちません。。)

今はまだそういうことも考えて、耕作をされている方も、たまたまギックリ腰!なんていう状況になってしまったらわからないかもしれません。

だからやむを得ず放棄される場合も多いのですが、放棄されることに変わりはないのです。

ヤバイがヤバイ

耕作放棄地をなくすことは、もはやできないでしょう。

それぐらいヤバイ。

でももっとヤバイのはそれが全く知られていないヤバさ。。

そこを次回以降はもう少し解説していきたいと思います。

今日はひとまずここまで!

てらけん



 

ABOUT ME
てらけん
静岡県富士市出身。仙台で建築を学んだり、信託銀行で金融を学んだり、伊豆で地域おこしをしたり。

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