こんにちは!伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
本日は丸パクリのテーマ!!^^;
地方をアップデートせよ https://t.co/G8kEZnffcR #NewsPicks #WEEKLYOCHIAI
— てらけん@伊豆おこしプロジェクト (@teraken099) 2019年2月4日
ずっとず〜〜〜〜っと書きたいと思っていたテーマ!!^^
と、言いながら2回目がくることなく更新が止まっていた。。( ;´Д`)
すみません!ここから追い上げます!
稼ごう
儲かっても儲からなくても不満が出る
「わ! 今期業績が良かったからボーナス上がってる!!」
って嬉しいですよね。
ちょっと美味しいものを食べに行ったり、買いたかったおしゃれな服を買ったり、旅行に行ったり。
人間そういうものだと思います。
お金はないよりあった方が良い。 そう思いませんか?
でも、地方だとけっこう難しいんです。
儲かっても不満が出る。
何故???
と思う方も多いでしょう。
地方では人口が減っていて、高齢化も進んでいて、「1円でも税収が増えた方が良いのではないか」と思いますよね?
そうです。 その通りです。
でも、儲かっちゃいけないんです。
( ;´Д`)
「じゃあ儲からない方が良いんですか?」
っていうと、「そんなんじゃダメなんです」。
( ;´Д`)
揉めないことが正義
儲かっても儲からなくてもダメ?
その根拠にあるのは、「揉めないことが良い」という思想なんです。
ものすごい極論を言うなら、
「ものすごい地域にお金が落ちた」としても、「思うようにお金が回ってないと面白くない」こともありえるのです。
具体的に説明していきましょう。
ある人が地域で石油を掘りあてて、全国に輸出したとしましょう。
今までには見たことないような金額の資金がその人に入ります。
当然その人は喜びます。驚きもしましたが、しっかりするところはしっかりしないとということで、ちゃんと税金を納めました。
「よしよし、これで自分も地域に貢献できたな。」
これじゃ甘いわけです。
「なんかあそこは儲かってるらしい」
そういう話が地域に出回ります。 別に納税額を知っているわけでもなく、聞いたわけでもなく、そういう話が伝わるのです。
例えば頻繁に車が出入りする。 銀行の窓口によく出入りする。
良い車なんて買おうものなら一発です。笑
そういうわずかな変化にもものすごく敏感な社会なのです。 その構造の仕組みについては私も正直全部はわかりません。笑 ある意味ブロックチェーンです。
まぁ、税金の情報は全て役場にあって、役場には地元の方がたくさん従事していますから、情報が漏れない方が不思議でしょうね。
じゃあ「自分だけが儲かってるのが良くないのかな」と思って利潤を分配すれば良いか?
というと、そうでもないんです。
お高くとまっているなと思われてもいけないし、かと言ってケチっていると思われてもいけない。
そして一番重要なのが、順序。
誰から話をしていくか。
どこかで「おれは聞いてないぞ」となるとアウトなのです。 ここが本当に難しい。。
何をするにも通さなきゃいけない独自のヒエラルキー。
これから外れて揉めてしまうことが何より嫌われるのです。
だから、逆に言うと、「儲かっても儲からなくてもこのヒエラルキーに沿っていれば揉めない」ということなんですね。 う〜ん、ややこしい。。( ;´Д`)
やるなら信じてやろう
「じゃあどうすればええねん!!!」
そんな風になる方も多いでしょう。私も全く同意見です。 そして、それに対する明確な解答はないと思います。
ただ、失敗例はあります。
端的に言うと、「みんなのためにと安易に考えて陳腐化させてしまうこと」です。
これは特に農作物の現場で起きている、とセッションの中では指摘されていました。
先ほどは石油で儲かった、ということにしましたが、今度は「あなたがとっても価値のある農作物を開発して儲かった」という前提にしましょう。
おいしくて栄養価が高くて、当然儲かる。
「あ、でもこれじゃあおればっか儲かってマズイな。。」
そう思って、地域のみんなのためにとその栽培方法を共有します。
そうなると、みんなの畑でも作られるようになるので、生産量が増え、個人の時よりもたくさん出荷できます。 そして儲かる。みんな。
、、でも、残念ながらあるときから儲からなくなる。
なぜ?
「あなたが作っていたときの価値を維持できなくなる」からです。
生産量が増えれば、希少価値は少なくなります。
あなたがつくるその農産物はとっても味が濃くて栄養価があるかもしれませんが、実はお隣さんは違う味かもしれません。
しかも、お隣さんの方が実は畑が大きくて、量が出せるのでキロあたりの単価を安くしても採算があってしまうかもしれません。
「あれ、自分が思っていたのと違う。。」
そう感じ始めたころにはもう遅いでしょう。 みんながそうとはもちろん言いませんが、儲かる農作物だからといって飛びついてきたような人たちは必ずしも信用できないものです。
まさに「陳腐化してしまった」のです。
ちょっとわかりにくい場合は、逆に成功事例のフランスのシャンパーニュ地方を考えてみましょう。(WEEKLY OCHIAIの中でも同じように出ていました)
工業製品で儲けていた時代が終わったフランスで残った産業のひとつが、ワイン産業だったそうです。
なんでも、上位所得者に食い込むほどだとか!^^;
日本でいう、高額納税者ランキングに、大手企業の代表取締役の隣にブドウ農家さんが並ぶようなイメージでしょうか。。? すごいですね!
ここでは、「シャンパン」という名前をつけることについて厳しいハードルがある。 何百年前から引き継がれている製法や味の基準にのっかるものしかシャンパンと呼べないのです。
木下さんは、「言ってしまえばブドウを絞った汁」と例えられていましたがw、それはごもっともで、ものすごく特別な物質かと言えばそうではないはずなのです。
それでも、高額納税者にランクインするほどの価値を生産している。 言ってしまえば我々の近くにもある”おなじような土”から。(←もちろん、ものすごい価値がつまっていることは承知しています)
それって、ただ「作る」だけでなく、「戦略をもって作る」を徹底しているのです。
「じゃあ、日本の地方でもそうしよう!」
となると、前段の話に必ず引っかかるわけです。
「そんな話聞いてない」「勝手に儲かっている」「高値で偉そう」
いろいろな障害が発生するでしょう。
じゃあやっぱりダメか。。。
いや、そうではなく、
もういっそ 突っ切りましょう。
それがとても大切なのです。
地方にはそういう構造があって、なかなかそこをどうこうしようというのは難しい。
でも、何もしなければそのまま。
そこに悩むよりも、自分の信じる形でやり切る方が良いのです。
そりゃあ波風もたつでしょうが、それは仕方がないことです。
それを振り切ってなんぼ。木下さん的には「その耐性をつけた方が良い」のだそうです。笑 サイヤ人のように強くなるから、と。 たくましい。。!!笑
儲かってもダメだし、儲からなくてもダメ。揉めないように、でもちょうど良く儲かって。。
そんなの無理っす。
バッチバチに稼いじゃいましょう!
(それで良いのか。。?( ;´Д`)笑)
私はあなたを応援します
もしあなたがこれを鵜呑みにして、言われた通りに波風たてまくったり、やりたいことを突き通したとしたら、
きっとものすごく地域にいづらくなるでしょう。 笑
元々大好きでやって来たはずの地域で、やっとある程度食っていける目処はたったのに、「なんか違う。。?」という感覚になるでしょう。
地域のみんなと一緒に、楽しく仲良く過ごすから田舎は良いと思っていたのに。。
それはおっしゃる通りで、何もかもないがしろにして良いかと言えばもちろんそんなことはないのです。
ある側面では、突っ切らねばならず、またある側面ではみんなの言う通りにせねばならず、
そのバランスでなければいけないのです。
なんかこう、「地域に入る」=「原則地域側の言う通りに過ごす」ことが地域おこしの大正義になっているように思われがちですが、それは正直思考停止だなあと個人的には思います。
どこかでリスクをとりつつ、どこかでヘッジしつつ、お互い様である方が良いと思います。
けっこう多いんです、地域に奉仕し続けた結果、地域が嫌になるケース。。 すごくもったいないですよね。
でも実際に生活する現場で顔を合わせるのは、てらけんではなくて地域の皆様だから、「てらけんがいくらそう言っているとはいえ、気まずくて自分の主張はできない。。」ことが多いんじゃないかな、と思います。
それはそれで仕方ないです。 私もそういうことの方が多いです。
だから、是非たまにこの文章を見返していただいて、少しでも味方がいることを感じてもらえたらなと思います。
木下斉さんの一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスさんも同じようなサポート体制をコンセプトにされているそうです。
私も救われたところがあります。
だから次はあなたを救いたい。 もし悩んでいるなら、ですけどね。^^;
大丈夫、私はあなたを応援します。
明日もまた楽しく挑戦しましょう!!
てらけん