こんにちは!伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
今日は今月3月の2,3日(土,日)に東伊豆町で行われた雛フェスというイベントにあわせて、空き家について少し考えてみたいと思います。
とはいってもこれは一回では収まらない内容。。 是非これをきっかけに皆様と一緒に少しずつ考えていけたらと思います。
雛フェスって。。??
こんな感じです!!!
おわかりいただけるでしょうか。。??
素晴らしい盛り上がり!!
会場となっていた場所は大盛況!^^ 何よりすごかったのは地元の人が多かったこと!
イベントをうっても地元の方々を呼び込むというのは実は一番難しくて、「わざわざ行くなんて」「そこに行ってることを知り合いから見られたらちょっと恥ずかしい。。」そういう中で来ていただけることはすごい奇跡なんです!
その仕掛け人がこちら!!
東伊豆町地域おこし協力隊・荒武さん!! インタビュー記事も是非ご覧ください!
雛フェスまじすげェ。。
おそらく、「あ〜楽しそうね〜」ぐらいの感想の方がほとんどなんじゃないでしょうか?^^;
間違いなく私は関係者ということで傾斜がかかっています。笑
でも、そのフィルターがなかったとしても、ものすごい歴史的な快挙がここにはつまっているんです!!
- 町のメイン道路を封鎖して歩行者天国に
- しかも交通量の多い土日を2日間
- しかもしかも桜&つるし飾りで客が多いこの時期に
- 許可申請の手続き想像するだけで疲労困憊
- 通り沿いの住民に同意を得たのすげぇ
- 空き家になってるとこにも同意を得たのすげぇ
- しかも使わせてもらっててすげぇ
- 出店数がハンパねぇ
- 伊豆・賀茂地域だけでなく柿田川・富士市・東京からも呼んでてすげぇ
- 商工会動いててすげぇ
- ちゃんと地域おこし協力隊も名前入っててすげぇ
- 老若男女集客できててすげぇ
そう! このイベント、
ただの地元のお祭りってわけじゃないんです。
練りに練って打ち立てられた壮大なチャレンジ、なんです。
正直どうなるかわからないところもあったと思います。
ただでさえ新しい試みな上に、それにしては大規模展開した。。!
企画概要がリリースされていくたびに、こちらがヒヤヒヤしてしまいました。笑
それとともに、荒武さんの顔がこけていく。。!?笑
でも!
フタをあけてみれば大成功!!!
会場は大入り、正確な統計まではわかりませんが、会場を往復するのが大変なぐらいの人だかりができていました。
「こんなの稲取じゃないみたい。。!!」
そう思うのも無理がないほどです。笑 地元出身の方は、【西城秀樹さんが来た日以来だ】とおっしゃっていましたww
そう! このイベント、
西城秀樹さんが来て以来の快挙なんです。
空き家と町を巻き込んだすごいイベント
もう少し落ち着いて解説をしますね。笑
今回のイベントは、
「商店街の閉まってるシャッターを全部開けたろう!!」
という発想で企画されました。
ひと昔前から有名になってきました、シャッター商店街という言葉。
伊豆の地域ももれなくその現象が多発していて、今回会場となった東伊豆町・稲取もそうでした。
来場客のピークはバブル期。それ以降は一気に閑散としてしまって、人が少なくなった商店街のほとんどがシャッターを閉じるようになってしまいました。
そこに差した一筋の光。。!
それこそ、我らがダイロクキッチン!!
空き家となっていた、消防団器具庫を当時学生だったメンバーが改修し、シェアキッチンとした物件です。
この場所が生まれることによって、閉じられていくばかりだった町のシャッターが開くことになりました。
それからおよそ三年間。
既出の荒武さんによってこのダイロクが活用され、様々な思い出や出会いが創出されていきました。
「なんだ、シャッター開けるっていいじゃん!」
地域の皆様もだんだんそう思うようになってきました。
でも荒武さんは地域おこし協力隊で、三年間が活動期限。。
じゃあ、隊員活動の総集編としても、
「商店街の閉まってるシャッターを全部開けたろう!!」
ということで今回のイベントが企画されたのでした。
もちろん、そこには荒武さんだけでなく、商工会の皆様、町の関係者の皆様が一体となっていました。みんな、「開けるだけ」ではなく「開けて盛り上げる」を目指しておられました。
見る人から見れば、「たった2日間、閉まっていたシャッターが開いただけじゃないか」とも思えるかもしれませんが、これは、
1軒の空き家のシャッターが開いた
ことから、
町中の空き家のシャッターが開いた
という伝説につながる、壮大な物語の一歩なんです!
空き家は難しい
実態がわからない
最近は地方創生といったテーマがよく話題になることもあり、空き家というワードがある程度浸透してきました。
皆さんご存知の通り、空き家問題は深刻です。
いわゆる過疎地域ではそこら中に空き家があります。
でも、「それが実際に空き家かどうか」ってとても判断が難しいんです。
ポストに郵便物がたまっていたり、庭の草が伸び放題だったり、様子が違えば何となくそうかなという感じはありますが、でも違う場合もあります。
はい!君んち今日から空き家ね!
と認定してくれる人はいないのです。
例えいたとしても、その物件の所有者を探して、連絡をして、中を見させてもらって、現状をヒアリングをして。。。
なんて作業をしていたらキリがないのです。
だからあくまで自己申告制。
でも「空き家です」と申告したところで大したキャッシュバックがあるわけでもなく、みんなほうっておくのです。
すぐ腐るようなものでもないし。
唯一、固定資産税はもったいないなと思うでしょう。
でも、田舎の固定資産税だとそれでもたかが知れているのだそうです。もちろん、払いたくない額ですが、「払っちゃった方がどちらかというと楽」というレベル。
むしろあんまり堂々とは言いたくないですよね。 「うち、空き家なんだ」なんて。
だから、「地方には確実に空き家が大量にあることはわかっている」んだけど、「実際にはよくわからない」のが実態なんです。
人が減っているんだからそりゃあるのは間違い無いんですけどね。
扱いづらい
新築物件です!!
っていうものだったらすぐ住んでみても良いですよね。
綺麗な窓ガラス、土汚れもない玄関、スッと抜ける天井。
でも空き家はそうはいきません。
すでに誰かが使い古した後ですし、どんなに丁寧に暮らしても水回りなんかはどうしても劣化してしまいます。
誰かの生活の跡がある、というのはなかなかすぐには受け入れ難いものです。 自分の相当親しい誰かならまた違いますけどね。
それに、最後の最後までピッカピカにしていたけれど、突然居住者がなくなって空き家になった、みたいなパターンは少ないのです。
多いのは、居住者が高齢になって、最後は介護施設等に入ることになって空き家になるケース。
そうなると、どんなに元気な方でも、なかなか最後は隅々まで綺麗にしておくのは難しいものです。 掃除って家事の中でも負担が大きいですもんね。
そうすると尚更扱いづらいのです。
ハコや設備はそんなに劣化していないので、使おうと思えば十分使えるのですが、なかなか受け入れられないものなのです。 人間って難しいですね。
必ずしもうまくいかない
最近はリノベーションがとても流行っていて、
「あんなにボロボロだったのに。。! なんということでしょう〜」
みたいなことが当たり前みたいになりつつありますよね。笑
でも、あれってなかなか難しいんです。
元々あった素材の良さを生かしつつ、でも新しく。
その技術は正直言って新築するより難しいかもしれません。
それに、ちょっと手を加えただけでなんとかなる状態で空き家が待ってくれるか、といったらそんなに現実は甘くないのです。。
建物ってけっこうナマモノなんですね。
雨晒しですし、空気を通してないとあっさり朽ちてしまうもんなんです。頑丈に見えるようで。
だから! この(雛フェスという)イベント、
ただの地元のお祭りってわけじゃないんです。
西城秀樹さんが来て以来の快挙なんです。
綺麗なアリーナを使ったっていうわけではなくて、今まで活用されていなかったようなものにスポットライトを当てて、輝かせちゃったのです。
これができたってことは、ものすごい量眠る伊豆の空き家という資源が、全部ダイヤモンドの原石になるかもしれないのです。。!!
そのイベントの仕掛け人がこちら!
東伊豆町地域おこし協力隊・荒武さん!!!
まさに、パイオニアですね♪
今後の活動の展開模様が楽しみです!
あ、そして地域おこし協力隊任期後ももちろん東伊豆町に残られるそうですよ!!
今後ともどうぞよろしくお願いします!
てらけん