こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
連日急遽お伝えしたい内容が溢れてきております。。 今日はこちら。
地域の会議で憤りを感じました
空家活用の重要性について説明をしたのですが、今は使える空き家は少ないし「時期早々」という結論
今の話をしているわけではなく
10年後の話をしていたのですが、理解できないようです2033年3件に1件が、空き家です
このままでは、僕達の時代には街は衰退確定です
— ダイ / 空き家活用しています (@dai_kyoto) 2019年7月10日
地域の危機感について、ズバリ書いていきます。 是非一人でも多くの方に伝わってほしい。。
- 地方の実態がよくわからない
- 大変だとは聞くが、なんとかなるだろうと思っている
- そのうち誰かが対応してくれると思っている
Contents
田舎の衰退を防ぐ行動を今しなければいけない理由

正直言って、すでに再生不可能な地方・地域は多いはずです。 なぜなら、
資源を失っていることに気づいていない
+
失った資源を取り戻せない
からです。そして、これはあなたにも関係がある大問題です。
今この瞬間にも破綻に近づいています
これは話を盛っているわけでも、脅しているわけでもありません。
事実です。
具体的に一つ例をあげてみます。 それは人口減少。
松崎町では、月に10人ペース、年間で100人以上のペースで人口が減少しています。
この意味が伝わるでしょうか。。
これはけっこう致命的なのです。
ちょっと計算をしてみましょう。
1人の町民が1年間生活するときに、100万円生活費等で使ったとします。 そして、それが100人、とします
100万円/1人 × 100人 = 1億円
これは、100人の人がいることによって生じる消費金額です。
じゃあ、この人たちが何をしているの?というところ具体的に考えてみると、お野菜を買ったり米を買ったり日用品を買ったり、と生活に必要なものを買っているわけです。
買う人がいるなら、売る人も寄ってきます。 そして、売る人はお野菜や米が売れるので、それらをつくります。
と、この流れがあることをふまえた上で、 100人がいなくなってしまう状況を考えてみましょう。
買う人がいなければ、売る人もおらず、つくる人もいなくなります。
ご理解いただけるでしょうか。。??
年間100人以上、およそ3日に1人、亡くなっていく現状。
これが1秒ずつ衰退していくという根拠です。
一度失ってしまうと取り戻しようがない
そんな風に前向きに考えたいところですが、実際にはそれが不可能な話になってしまいます。
イベントを開催したことがある方ならご実感いただけるかと思うのですが、参加者が集まりやすい環境であればできることは増えます。
逆に、人が集まりにくい環境だと何を企画するにもやれることが限定されてしまいます。
この点も具体的に考えてみましょう。
素敵な映画の上映会を企画して、地域を盛り上げよう!と考えたとします。
映画の放映権+会場費+備品費、、
→諸々含めて 5万円
これぐらいがかかるとします。
単純計算で、100人参加者を集められる地域、50人、5人、と3パターンを考えてみます。
100人 : 一人当たり 500円
50人 : 一人当たり 1,000円
5人 : 一人当たり 10,000円
こんな感じです。 なんてことない、ただの割り算ですね。^^;
さらにこの数字を考えてみると、「500円で映画」なら【観てみよっか】となる気がしますが、「10,000円の映画」となると【いやぁちょっと。。】となることが透けて見えます。
もっと考えてみると、映画の鑑賞券ですし、キリ良く「一人1,000円」としたとすると、
100人 : 1,000円 × 100人 = 10万円!! 5万円の収益♪
50人 : 1,000円 × 50人 = 5万円! 負担なし!
5人 : 1,000円 × 5人 = 5,000円。。 4.5万円の赤字。。
こんな感じです。 これもなんてことない掛け算ですね。
こうなると、100人集められる地域は収益の5万円でまた上映会を開くことができ、さらに10万円の利益が出るので、新しいことに挑戦できる。
逆に、4.5万円の赤字の地域はそれを埋めるために頑張らなければいけなくなる。
極論ではありますが、シンプルに考えるとこういうことになります。
つまり! 一度資源・資本・人材を失ってしまうと、もっと不利な条件になってしまうのです。。!!
困っていることに気づけない田舎の衰退の本質

この記事をご覧いただいている瞬間にも事態は悪化しています。
しかし、事態に気づけない。。! これは難しい問題です。
見たくない事実からは目を背ける人情
そろそろ肌の露出が増える季節ですね。 昨年立てた「痩せよう」という目標はどこまで達成できましたか?
人間そんなもんですよね。笑
残念ながら地域における課題も同じようなものです。
すでにある借金だけでもかなりの金額、それに加えて新たな過疎債を発行。。
それでいて、自主財源比率は35%。
これが冷静に議論されていた状況を私は見たことがありません。
みんな知っているようで見て見ぬふり。
上記の記事の中でも再三訴えたつもりですが、
これ、誰がツケを払うんですか???
松崎町民の話だから、松崎町民が全て解決してくれると思いますか?
前半部分でも触れたとおり、残念ながら松崎町民は年間100人以上のペースで減っていきます。
その方々が行っていた消費額はそもまま純減し、さらには企画も立ち上げにくくなり、にっちもさっちもいかなくなるかもしれません。
まさかですが、若い生産世代が払えとは言いませんよね?

その若い世代の人口はすでに少なくなっています。
どう頑張っても1人が2人以上の時間働くことはできないのです。。
さあ! 今すぐ対応・行動しよう!
ちょっと暗い話になってしまいましたね。。 ^^;
私はただ皆さんを絶望させるためにこんなことを訴えているのではありません。
じゃあなんのためにこんなことをしているかと言えば、この事実を一人でも多くの方に知ってもらいたいのです。
そして、その危機感! これをわずかでも意識していただきたいのです。
【1秒ずつ衰退していくと取り戻せない】というお話をしましたが、逆に、【1秒ずつ進歩していけば積み上げができる】ということです。
地域全体でその意識をもっていただくのが本当は理想的なのですが、それはおそらく無理でしょう。
冒頭のツイートにもあった通り、投稿者と会議内の参加者の意識には隔絶した差があります。
しかし、きっとこの記事をご覧いただいたあなたはそうではないはずです。
もう一度、繰り返しますが、
何もしなければ1秒ずつ衰退し、取り戻せなくなります。
小さくても行動をおこせば1秒ずつ前進し、積み上げていくことができます。
何でもいいんです。
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てらけん