こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
皆さんは「過疎化」ということの危機感をどこまで持っているでしょうか。
ほとんどの人が、
と、そんなもんだと思います。^^;
ですが!!
実はそれはとんでもなくヤベエことなので書き起こしていきます。
- 過疎化なんて意識したこともなかった
- 人口が減ってもなんとかなるだろうと思っている
- 実態がよくわからないのでどうしようもないよね
Contents
人口が一人減るって甚大な影響ですよ!

「地方=人口が減っている」これはほとんどの方の認識が一致するのではないでしょうか。
じゃあ、もう一歩踏み込んで、「人口が減るってどんなことが起こるのか」ということについてご存知の方はいらっしゃるでしょうか。
実はそこがいろいろな盲点になっています。 ズバリ申し上げると、
人が減るって本当に大変なことなんです。
ということを強調して皆さんにお伝えします。
地方の人口は派手に減っています
松崎町の現在の人口はこちらからチェックできます。
令和6月末時点で 6,572人 。 この数字がどう見えるでしょうか?
松崎町外の方には、「静岡県で一番小さい町なんです~」と伝えています。 半分自虐ネタ、半分つかみとしてお話しています。
やっぱりキャッチーなので、皆さんの印象には残りますね。笑 これからも使っていきます!
ですが、問題はそこではありません。 問題は、【減り方】です。
昨年一年で100人以上。 松崎町の人口は減っています。
これはかなりの緊急事態です。 この後解説もしていきますが、ここではまず事実確認としてお伝えしておきます。
人が減ることで起きること
たくさんありますが、私が驚いたことをあげるなら、公としての機能が成立しなくなることです。
- 救急病院
- 産婦人科
- 消防署
- 工業・商業高校や専門学校
上記のような機能はすでに松崎町にはありません。
別に全てを町内で完結させろとは言いませんが、近くにないことに不安を覚えたことは何度かあります。
でも、現実問題として、松崎町の人口規模ではこれらの機能を成立させることはできないでしょう。 だから仕方ない。
、、いや、仕方ないのか。。?
少なくとも、私のように松崎町にお世話になった経験がある人間であれば「それでもなんとか松崎町に住みたいかな」と思うかもしれませんが、
全く関係のない方が、この環境で暮らしたいと思うでしょうか。
さらに具体的に言うなら、もう少し車を走らせればそういった環境が充実している場所があるのに、わざわざそこを選ぶでしょうか。
残念ながら選択しないのではないかと思います。 というか、選ばなくても十分納得できてしまう。
そうなると事態は深刻ですよね。
しかも、これからさらに人が減り、その他の機能もなくなっていくのだとすれば。
- 病院?
- 電気、ガス、水道といった生活インフラ関連?
- ゴミ処理場?
- スーパー?
いくら生活に直結するものとはいえ、コストがかかる事業についてはその採算を考慮しなければいけません。
公共サービスも限界がくること、これを意識しなければいけないのです。
メリットがなければ人は増えないよ

「みんなで頑張ればなんとかなるんだ!」という方は日本に多いですが、ここではそれを基本的に否定していきたいと思います。
勘違いされたくないのですが、「頑張っても無駄だ」ということをお伝えしたいのではありません。
事実としてどうなんでしょう、というところを考えていただきたいので、書いていきます。
「良いところですね」で人は動かない
松崎町や伊豆の写真や様子を情報発信していて、「良いところですね!」と言っていただく機会が増えました。
出張販売なんかをしていても、大変好評です。
そう思っても現実はそんなに甘くありません。
SNS上で「いいね!」と言うのと、実際に来てもらったり、暮らしを体験してもらうことの間には大きな乖離があります。
特にこの一年以上は情報発信に力をいれてきた分、痛感しました。
極論言ってしまうと、SNSやオンラインメディアで「いいね!」をどれだけ集めても効果はありません。
結局それは「良いところですね!」レベル止まりなのです。
「どうしてそのレベルで留まってしまうのだろう。。?」と考えてみましたが、その際にネックになるのは、具体的にその人にとってもメリットがどれぐらいあるのだろうかというところでした。
- コストに見合う体験か?
- 自分が思う理想的な暮らしが実現できるか?
- 今享受しているメリットを上回るリターンがあるか?
そこを冷静に考えれば考えるほど、人間「良いところですね!」レベルに留まってしまうのです。
都会はなんだかんだ言ってメリットに溢れている
その点、都会の生活環境は優れていると言わざるを得ません。
- 充実した教育選択肢
- 豪華なレジャー、娯楽施設
- 便利な交通インフラ
- 高度な医療機関
「いくら良い景色があるとはいえ、毎日の買い物に苦労するのは嫌だ」というのが大多数の意見なのです。
それが人の心理である以上、人が減り、公共サービスが失われていってしまうかもしれない地方の環境がどれだけ鬼気迫ったことであるかは言うまでもないでしょう。
何もかもあって便利である必要はないと思いますが、この発展した日本に生まれて、わざわざ公共サービスが充実していないエリアを選ぶ人は少ないのです。
それはつまり、人が減る地方ほど、人が集まらない環境に陥っていくことを意味しています。
つまり!
今から1人でも人が減ることを防ぐことを必死に考えなければ、1秒ごとに手遅れになるのです。
とっても大切なので、もう一度繰り返します。
何もかもあって便利である必要はないと思いますが、この発展した日本に生まれて、わざわざ公共サービスが充実していないエリアを選ぶ人は少ないのです。
それはつまり、人が減る地方ほど、人が集まらない環境に陥っていくことを意味しています。
つまり!
今から1人でも人が減ることを防ぐことを必死に考えなければ、1秒ごとに手遅れになるのです。
良いでしょうか。。 これを意識してほしいです。
亡くなっていく人を減らすことは不可能
この点だけは勘違いしていただきたくないので、個別に記載します。
人を減らすな!とは言っても、人間の寿命を操作することはできません。
そこをどうこうしようとすると、議論が破綻します。
人は死にます。 それで減るのは仕方ないです。
離れていく人を減らそう
じゃあどこで「人を減らさないようにするのか」。
それは【離れていってしまう人を食い止めよう】ということです。
離れていってしまう人って誰? と考えると、まず若い人ですよね。 この人たちを引き留める他ありません。
いやだから! そこを今から必死になんとかしなきゃいけないんですよ!!
今日の結論はここになります。
大学がない? 工場がない? だったらつくればいいじゃない。
厳密に現行制度にのっとった大学や工場である必要なありません。
- 動画配信を中心とした映像授業大学
- オンラインでできる仕事の受注
これを誘致するだけでも、一気に環境は変わるはずです。
しかも、これらの誘致には、広大な敷地やハコモノを用意する必要はそんなにないでしょう。
今すぐにでも取り掛かれる。
そういう対応策がいくらでもあるはずです。
それが実現できないのは、正直言って勉強不足や言い訳でしかありません。 すでに導入している人たちは成功してきているのです。
さあ! 現在の危機的状況から一歩抜け出すのは、どこの誰なんでしょうか??

- 住んでいるからこそ知り得たおすすめ情報!
- 地域の人とネットワークがある!
- 経験に基づく安心の旅行ルート、プラン!
地域おこし協力隊は、その地域が好きで移住までしちゃったという人間たちなので、そんじょそこらのガイドさんには負けませんよ!
ご連絡お待ちしております!
てらけん