こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
皆さんは、日本に「教育格差がある」と思ったことがありますか?
義務教育制度が当たり前にあり、識字率も高い日本にいると
「まさか~」と思う方も多いかもしれません。
しかし、実際は違います。
そんな話を田舎からお届けしたいと思います。
- 教育なんて学校に任せればなんとかなると思っている
- 自分の家には関係ないと思っている
- 子どもたちが頑張れば日本で教育は受けられると思っている
Contents
【考えよう】日本の田舎における教育格差は深刻です。

今日私がお伝えしたいこと、それはズバリ、
皆さん、
教育の力をナメすぎです。
ということです。
まず教育に感謝しよう
日本で生まれ、日本で育つと、
多くの方は学校に通います。
様々な方がいらっしゃいますが、全く関与しなかった人というのは少ないはずです。
- 6歳になったら小学校!
- 12歳になったら中学校!
- 高校? 就職? 大学?
ごくごく普通の人生ですね。
ただ、これを「ごくごく普通の人生」と言えるのは、
とても恵まれた環境にある
ということを忘れてはいけません。
私たちの祖父母以上の世代では、
学校に通えない人も当たり前にいらっしゃいましたし、
今でも少し海外に視野を広げれば、
【学びたくても学べない】子どもたちはたくさんいます。
私は、この奇跡に感謝する気持ちが薄れてしまっている
と強く感じます。
いかがでしょうか?
一度冷静に考えてみてもらいたいと思います。
自分で気づくことができなければ、
外部環境に気づかせてもらうのも一手だと思います。
私の場合は、カンボジアの少年とベトナム戦争証跡博物館でした。
(関係ないんだけど、若いなーーー ^^;笑)
教育は常に変化していることに気付こう
皆さんが小学校に入学したのは何年ですか?
あなたが生まれた年:西暦OO年? + 6歳 = OO年
その年に何があったか、覚えていますか?
ほとんどの方は覚えていませんよね。^^;
良い機会なので是非インターネットで調べてみてください。
私の場合は、【1992年 + 6歳 = 1998年】でしたので、
ちなみに、
この年の流行語は【だっちゅーの】、
総理大臣は、橋本龍太郎 → 7月30日より小渕恵三、
郵便番号が7桁になった
のはこの年! 時代を感じますね。。! ^^;
それと同時に考えなければいけないことがあります。
この時代と今と、
果たして同じ教育で良いのだろうか。
という疑問です。
この時代にはもちろんSNSなんてありません。
こうしたブログ記事も一般的ではなかったでしょう。
Youtubeなんてもってのほか。
それなのに、私たちと同じように学校に行き、
同じような教科書で机に向かう。
これに違和感を感じませんか?
これが一番恐ろしいことです。
学校に行くのは手段であり、目的ではありません。
【学校に行き、何を学ぶのか?】
これこそが最も重要な論点です。
多くの大人は、「学校に行かせること」で
「自分は子どもたちに学ばせるという責務を果たした」
と思い込みがちです。
しかし、本当は違う。
子どもたちがこれから生きていくには何が必要だろうか
そのために学ぶ必要がある内容を今学べるだろうか
状況が変化しても生き抜く術をこれからずっと獲得できるだろうか
それを毎年ぐらいのペースでも考えないといけないのです。
なぜなら、それだけ社会が変化しているからです。
自身が入学した年の日本の姿を振り返ってみて実感しましたよね?
私たちの社会はものすごく変化しています。
教育だけが変わらない?
そんなことはあり得ないでしょう?
田舎に行くと教育格差が生じている

学校で学べるという奇跡と、
社会の変化に伴う教育の変化の可能性
について書いてきました。
これはあくまで前段です。
教育について無関心すぎる日本人への煽りです。笑
ここからはさらに地方に焦点をあて、具体的に問題を見ていきます。
勉強でどれだけ得をしましたか?
皆さんはいかがですか?
「勉強してて良かったぁ~!」
と人生の中で思うことがいくつありましたか?
こちらの記事の中に書きましたが、
私は学生時代に勉強をしていたおかげでかなりの恩恵を受けました。
勉強をしていたおかげで、大学ではたくさんの経験をさせていただきましたし、
その後は大手信託銀行に入社して、通常は巡り会えないような金額の取引をしました。
今こうして地域おこし協力隊となってたくさんの方と巡り会えたのも、
元をたどれば、勉強していたことが大きく影響しています。
という人もいるかもしれませんが、
とまぁこんな感じです。笑
- どんな高校に行くか
- どんな大学に行くか
- どんな職場に行くか
これの起点になっているのが全て 『勉強』 です。
注意していただきたいのは、
「じゃあやっぱり勉強した人がエライの?」
となりがちなのですが、そうではなく、
「勉強によって人生はそりゃ変わるよね」
ってことです。
恩恵を受ける人もいるよね、って話です。
地方には勉強の恩恵を受けた大人が少ない
例えば、伊豆半島には大学がありません。
それはつまり、勉強をすればするほど、
【伊豆半島から出ていく】
ということに他なりません。
きっと多くの地方で同じような状況のはずです。
勉強ができる子が都会の大学に通い、優秀であるほど都会で就職できる
おそらく大勢はこのようになっているはずです。
(地域愛のもとにUターンする方もいらっしゃいます!大尊敬です!^^)
これが当たり前になっていることの怖さを理解しているでしょうか?
どこか「そういうもんだろ」と思っていませんか?
これ、全然当たり前のことじゃないんです。
昔はどんなに優秀な人であれ、いずれは地元にもどり、
実家や家業を継いだり、所帯をもったりすることが当たり前でした。
それどころか、お金や地位があって教育に投資ができる家系ほど、
「外で学んで戻ってこい」というのが当たり前でした。
他は外に出ることはせず、地元やその周辺で勤め、地域内で循環する仕組み。
それが当たり前でした。
おおよそ今の4,50代ぐらいからでしょう、
大学に通わせるハードルが下がり、
むしろ、「大学までは親が出してやらないと!」という価値観が生まれ始めたのは。
この、【優秀な子ほど地域外に出ていく】という仕組みの一番怖いところは、
優秀な人材が地域内に残りにくいということではありません。
だって、勉強ができなくて大学に行かなくたって
優秀な人はたくさんいるじゃないですか。
大学うんぬんは薄っぺらいことなんです。
それより怖いのは、
勉強って良いよね!
という大人が減ること
なんです。
勉強に価値を感じなければ、本当の勉強なんてできない
ごく当たり前のことです。
走るのって良いよね!という人がいれば陸上が流行るし
投げる・打つって良いよね!という人がいれば野球が流行るし
蹴るって良いよね!という人がいればサッカーが流行るし
そんなもんです。
同じように、「勉強って良いよね!」という人が減れば、勉強を重要視するレベルも下がる。
これを私は危惧しています。
何度も繰り返す通り、私は勉強によって非常に多くの恩恵を受けました。
大好き!というほどではありませんが、「やっぱり勉強は必要だよね」とは思います。
わりと強く。
これが地方にいるとあまりにも共感されません。
良いんですけどね、、
まぁそれぞれの人生がありますし、
勉強したからって必ず幸せになるわけではありませんし。
でも、私のような勉強重視論者がもう少しいても良い比率なんじゃないかなと思ってしまいます。
(私が勝手に思い込みすぎているのでしょうか。。?)
少なくとも、勉強をしていなければ、
- 大規模な実験を自分の目で見ることができる
- 大手企業に新卒で楽々入れる
- 優秀な人材が集まる会に参加できるチャンスに巡り会う
こういう可能性をグッと下げることにはなります。
もったいない気がしますよ、、
そういう経験をしてこそ、「本当に勉強することの楽しみ」に気付けるからです。
学ぼうと思えば学べる時代だからこそ田舎の教育格差が哀しい

元々勉強が好きな性格だったことに加えて、
最近はさらにその意欲が増しているてらけんです。
それはなぜか。
学ぶツールやコンテンツが圧倒的に増えたからです。
本当に楽しい勉強はこれからだ!
昨年から情報発信を強化し、SNSやネットコンテンツをかなり漁ってきました。
その結果痛感したことが一つ。
正直、世の中の平均的な26歳よりも勉強してきた自信があります。
紙の勉強だけでなく、どこかで体験をしたり、
たくさんのことを学んできました。
でもでも! 今が一番学んでいる気がします。
なぜなら、 触れられる情報が無限大にあると感じる からです。
- ブログやWEBマガジンでわかりやすく解説されている
- SNSからリアルタイムの情報収集ができる
- 動画コンテンツまでめちゃめちゃ丁寧
- しかも無料の範囲でも十分通用する
こうしてブログが書けていること、
さらには簡易なホームページをつくることができること、
動画を編集してYoutubeにあげること、
その全ては無料の情報からでした。
まだまだ収益になるほどではありませんが、
もしこれらを今できない人からすれば、その仕事の依頼をしてもおかしくないですよね。
しかも、不思議なことに、
学んで発信すればするほど、疑問に思うことが増え、
さらに学んでいく のです。
これが最近になってさらに学ぶ意欲が増しているてらけんです。笑
場所や環境は全く関係ない!
断言できます。 私がそうでした。
「都内でサラリーマンをやっているときの方が情報を得られたか?」
と言うと、
「チャンスはあったが、時間がなかった。。」
と言わざるを得ません。
時々、「うわ~このセミナー行ってみたかったな、、」ということもありますが、
それでさえ、オンラインで中継してくれたりします。
先日はこんな風に全国をつなぐイベントも地方開催しました。
このことから強く訴えたいのは、
田舎にいるから無理だ、、
なんて全くない!
ということです。
重要なのはチャンスをつかむかどうか。 それ次第です。
地域に学ぶモチベーションはあるか?
さて、長くなりましたが最後に問います。
皆さんの地域には、学ぶ意欲・モチベーションはあるでしょうか?
これは子どもたちというより、大人たち、そしてあなたに問いたいと思います。
- 誰でも学ぶことができる時代
- 環境がめまぐるしく変わっていく時代
この中で、皆さんの地域はどれだけ学ぶことに前のめりになっているでしょうか?
皆さんが学ぶことにに積極的でない限り、
子どもたちが突然学びだすなんてことはあり得ません。
子どもは親の背を見て育つのです。
私がお伝えしたかった、「教育の力をナメすぎている」という点はここに帰着します。
「教育格差があります」というのも、
教育機関や設備が充実していないということを指摘したいのではありません。
むしろ、その点で言うなら日本であればどこも十分すぎです。
問題は、教育にどれだけ真剣に向き合っているのか?
というところなのです。
最初の方から話をまとめてくると、
- 日本人、教育に感謝してなさすぎじゃない?
- 教育も変化しているのに疎くない?
- 地方に行くとその傾向が強くなってない?
- しかも2世代ぐらい前から地域内教育を諦めてない?
- 今はどこでも誰でも学べるぐらい情報溢れてるよ?
こんな感じです。
そう言っている間は何も変わりません。
それどころか、負の連鎖が続いてしまうかもしれません。
教育にどれだけ真剣に向き合っているのか?
この意識が変わるだけでも、将来は大きく変わります。
なぜなら、本当に学ぼうと思えばいくらでも学べる時代だからです。
良い時代ですね。
そんな時代に生まれた子どもたちに誇りをもってもらえるように、
私も頑張りたいと思います。

- 住んでいるからこそ知り得たおすすめ情報!
- 地域の人とネットワークがある!
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地域おこし協力隊は、その地域が好きで移住までしちゃったという人間たちなので、そんじょそこらのガイドさんには負けませんよ!
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てらけん