伊豆未来会議

【搾取するな】開発されればされるほど損するのは地域では?という話【地元民よ、立ち上がれ!】

地方の開発

こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。

今日は是非地元の方にこそ
考えていただきたいと思い立ち、
書き始めました。

きっかけとなったのはこちらの話題。

伊豆の大海原で風力発電をしよう!
という提案です。

大胆な計画ですね。笑
それでは深掘りしていきます。

こんな方におすすめ!

  1. これから開発が進みそうな地域に住んでいる
  2. 開発が進めば地域は豊かになっていくと思っている
  3. 開発には賛成でも反対でもない

ちなみに先に立場を明確にしておくと、
8月30日時点で私はこの計画に反対です。

しかし、これから諸々勉強させていただき
立場に変更がある可能性は十分にあります。
なにぶん勉強不足なので。。

その辺りはご了承いただき、
温かく見守っていただけると幸いです。

開発されればされるほど損するのは地域では?という話

今回の風力発電の話に関わらず、
地方では各種の開発が計画・実施されています。

皆さんはこのような件について
どのようにお感じでしょうか?
大してよく知らん、、という方も
多いかと思います。

しかし、私はこう思います。

結局地域の人たちは
損しかしてなくない?

個人の意見ですが。

どう転んでも地域の人は得しない

これが一番気にくわないのです。
地域の皆さんは本当に優しいなあと思います。

今回の風力発電の件で考えてみましょう。

風力発電がうまくいかなかった場合

最悪ですよね。

莫大な費用がかかり、
海の資源は破壊し、
運用コストもかかる。。
多少、交付税みたいなものが
あるのかもしれませんが、
割に合うのか?
そしてそれに依存する地域って自立性あるか?
疑問です。

まさに負の遺産です。

これはわかりやすく
地域の人たちが損をすると思います。

ではもう一つのパターン。

風力発電がうまくいった場合

それなりに発電量があり事業がうまくいったとします。

地元でも雇用が生まれ、
お金が落ちるかもしれません。

でも一番儲かるのは電力会社。
雇用されるのは現場人員が多いでしょうし、
管理職の人たちの方が給与は高いでしょう。
東京で東京の人たちが東京の人たちに電気を売り、
お金が循環する方が桁が大きいと思います。

地域の資源を変換して
東京に出荷しているわけです。
しかも東京の人たちが
中間手数料をとりながら。

うまくいったとしても、
地域の人たちが一番儲かるストーリーって
あるんですかね?^^;

日本国民(都会の人)のために
日本国民(地域の人)が資しているから、
合計で見ると勘定があうように
考えているのでしょうか、、

私には
「東京の人たちが電力足りないから
南伊豆の海という資源を使って
埋め合わせてる」
ように思えてなりません。

もっと具体的に言うなら、
「南伊豆の海のエネルギーを使って、
灼熱地獄の東京でクーラーをガンガン使ってる」
ようなもんだと思っています。

極論ですけどね。笑

結局儲かるのは開発した人たちじゃん

ほぼ繰り返しになりますが、
こういう開発で得するのって
地域の人じゃないですよね?

場所と飲み物食い物は提供して、
大騒ぎするのは他の人。
後片付けも奉仕する。

これと関係性は同じなんじゃないかなと
思ってしまいます。

電力を売る電力会社、
施工する業者・コンサル、
自治体関係者。

どの人たちにどれだけの利益が
いきわたるのかはもはや聞きたくもないですが、
地域の人たちの資源をフル搾取して
儲けて
それで仕事してるって言えるんですか?

地域の人たちが主体にならないと絶対儲からない

ここまで聞いていると
私が開発はとにかく反対論者のように
聞こえるかもしれませんが、
そうではありません。

必要な開発は是非した方が良いと思います。
今はいろいろな技術があります。
地域おこしにもなるでしょう。

しかし、

その開発をする主語が、
「地域の人」でなければいけないと思うのです。

わかりますか?

漁業権で例えるなら、
あるエリアで海の資源を獲れるのは
その地域に住む人に限定しています。
(諸々条件はありますが)

そりゃそうですよね。
ある時外国から大きい船がやってきて、
アミで根こそぎもってかれたら
たまったもんじゃないですもんね。

その地域に住む人たちなら
そんな乱暴な獲り方はしない。

なぜなら、
その次の年の自分たちの食料がなくなるだけ
だからです。

(この話の中で言う)
外国の人たちが根こそぎ獲れるのは、
結局知ったこっちゃないからです。

これは各種の開発についても言えると思います。

もし、地域の人たちが
自分たちの地域の電力を賄う
という趣旨で開発するならとても良いと思います。

発電した電力で自給し、
電気代が安くなり、
万が一の時にも備えられる。
余剰が出れば域外に売り、
自分たちの収益にできる。

要は、自分たちの資源を
しっかり価値に変えて、
自分たちに還元できるわけです。

じゃあ今回の件はどうですか?

ただでさえ自主財源比率が低い
伊豆の賀茂地域で
そんな大胆な投資ができるとは思えません。

地方財政
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ということはやっぱり
大手の企業さんが主語になっているわけですよね?

それじゃあどう儲かっても
結局手数料がとられるし、
地域が提供した資源に見合う
対価が支払われるかどうかは
向こう次第になってしまうわけです。

だから地域の人たちは
主体にならないといけないのです。

主導権がどこにあるか?
これは非常に重要な問題です。

過去の事例に学ぼう!

ちょっと感情論なところもあったので、
ここからは少しデータも見ながら考えてみましょう。

幸い、今回の計画のすぐ近く、
東伊豆町さんで2004年から
風力発電を行っていますので
そちらがとても参考になります。

ぶっちゃけ儲かります?

なんといっても気になるのは
お金のこと ですよね。笑
詳細はデータが掲載されていますので、
是非一度ご覧ください。

たった3機でも5億円。。!
やっぱりなかなかお高い買い物ですね、、!^^;

そんな財源があったの、、?
というところを見てみると、
なんと一般財源からの支出は
たった530万円!!

NEDO補助金※ 233,137千円 (補助率45%)
グリーン電力基金助成金※ 10,000千円  
電気事業債 269,800千円  
一 般 財 源 5,385千円  
NEDO 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
  グリーン電力基金 新エネルギーの導入を応援したい一般の電気消費者が毎月一口500円を電気料に上乗せして寄付し集まったお金を基に運営される基金。

引用:東伊豆町風力発電所ホームページより

使いつくせる制度は
使ってる感じですね!
素晴らしい!

そして、それがペイできているのか?
というところですが、

こんな感じで平成24年度まで
決算書が載っています。

全ての収支合計額を見てみると、
だいたい2~400万円の収益が出ています。

2004年からなので、15年間。
多く見積もって
毎年400万円のプラスとすると、

400万円 × 15年間

= 6,000万円 !!

一般財源の530万円からすると
とても大きいですね!^^

しかし!
総事業費5.3億円からすると
かなり微妙。。

補助金等の活用はマストと言えそうですね。

ちなみに、毎年400万円のプラスとして
5.3億円を返すとすると、

53,000万円 ÷ 400万円

= 132.5 年。。!

い、一世紀以上かかる。。!?
途方もない数字ですね。笑

風力発電は完璧ではない

風力発電と言われると、
風が強い場所なら24時間
ほっといても発電してくれそう
イメージがあります。

環境に優しそう!

他の自然エネルギーより効率良いって聞いたよ!

そんな好印象の部分もありますが、
残念ながら、欠点もあります。

それが平成30年度の
運転状況にあります。

に、2号機と3号機が動いてない。。!?

そうなんです、
動かない恐れもあるんです。。

故障や風の状況に左右されて
しまうんですね。
難しい!

動かないとなると
もちろん発電はできませんから、
発電量は減ってしまいます。

こちらのデータから見ると

最も発電できたのは
2004年度の 456万kwh

動かなかった
2018年度は  86万kwh。。

当然ですが1/5ぐらいになってしまいます。。
このあたりはリスクと言えるでしょう。

ちなみに、456万kwhという数字が
わかりにくいので調べてみると、
平均的な家庭(3人世帯)の1月の
消費電力が530kwhらしいので、

1年間の消費量= 530kwh × 12か月 
       = 6,360kwh

456万kwh ÷ 6,360kwh
   = 約717世帯

86万kwh ÷ 6,360kwh
   = 約135世帯

の一年分の電気消費量ということになります。
東伊豆町が6,300世帯だそうですので、

町の
2~12%の世帯
の電力量を賄えるぐらい

というイメージですね。
これをどう評価するか、
これからの議論の焦点ですね。

データで測れない事象も発生する

最後に一点だけ
考えていただきたいことがあります。

データではないので少しずれるのですが、
福島第一原子力発電所のことです。

皆さんご存知の通り、
未曾有の大震災により稼働が止まりました。

そしてその周辺地域がどうなったか。
立ち入り禁止区域ですね。

私たちは大自然のエネルギーを
一部借りているだけで、
コントロールすることはできません。

果たして風量が見込めるからといって
洋上が安全かどうか。
どれぐらいの大地震が
発生する恐れがあるのか。

私たちは全くわからないのです。

そして、何か起きても
地域の人たちは強制立ち退きをするだけ。
それが現実であることを
肝に銘じておく必要があります。

補足:感情で騒ぐな。理論で議論しよう。

今回は最初に立場をお示しした通り、
計画に反対派という表現でお伝えしました。

しかし、無闇に反対するつもりはありません。
これからいろいろ勉強していって
立場が変わる可能性もあります。

途中にも触れましたが、
有益な投資になるのであれば
開発はするべきです。

ではなぜ今回のような記事を書いたか
と言えば、
この手の話は大抵
ろくに議論をしないで決定されるからです。

開発をドンドン進めていこうとする
既得権益の人たちも嫌いですが、

「環境を破壊するな!」
「子どもたちの未来のために守ろう!」
みたいな反対運動をする人たちも嫌いです。

そんな運動を企てて
プラカード云々をつくってる分の
エネルギーこそ一番無駄です。
本当にバカバカしい。

だから、今は反対の立場ではありますが、
そういう人たちと同じ反対ではありません。
なかなか難しいですがご理解いただけると幸いです。

よくある政治手法ですが、
そうやってバカみたいに反対する人たちの
「なんか反対するとあの野蛮な人たちと
一緒って思われそうでヤダな。。」
という印象を世間に植え付け、
最終的に無関心になって
計画が進行していく
ということがあります。

つまり、
その人たちは反対してるつもりですが、
実際には計画を推進している
という構図です。
しかもろくに議論もできず。
まさに術中にはまっている。

反対するなら選挙で多数派をとり
正当に訴えればいい。
確たる証拠を調べ上げて
民意に問えばいい。
それができずに騒ぐ人たちが多いのです。

そうではなく、
データや過去の事例、社会の変化、
そして地域の未来を見据えて
精緻に議論を進めるべきです。

そして、地域の皆様は
ほうっておいたら確実に損をしますよ。

新聞に出ているぐらいなので、
きっと計画は実行されると思います。
それぐらいの段階でしか情報は出さないでしょうから。

でも、じゃあしょうがないと思っていたら
各地の無計画な開発の二の舞です。

その時困るのは私ではありません。
なぜなら、
最悪別の場所にうつって生きることができる
からです。

でも地域の中にはその選択ができない人たちも
いらっしゃいますよね。
代々暮らしていて、ここ以外に馴染みが無い人、
いらっしゃいますよね。

そこを冷静に考えた方が良いと思います。

今日はそんなきっかけになればと思って
記事を書きました。

一人でも多くの方の考えるきっかけに
なったようであれば幸いです。

寺田健悟てらけん
伊豆については地域おこし協力隊におまかせ!
こんなメリットがあります!
  1. 住んでいるからこそ知り得たおすすめ情報!
  2. 地域の人とネットワークがある!
  3. 経験に基づく安心の旅行ルート、プラン!

地域おこし協力隊は、その地域が好きで移住までしちゃったという人間たちなので、そんじょそこらのガイドさんには負けませんよ!

ご連絡お待ちしております!

てらけん

ABOUT ME
てらけん
静岡県富士市出身。仙台で建築を学んだり、信託銀行で金融を学んだり、伊豆で地域おこしをしたり。

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