こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
今、伊豆半島の南部で
大きな計画が立て続けに話題になっています。
以前にも触れましたが、
伊豆半島南部はまともに
自主財源でまわっていないので、
ほとんどの開発が補助金、または
その他外部資金だよりです。

なんと半分以上が自主財源以外。。
これに関する問題を再度提起していきます。
- まちづくりは行政に任せた方が良いと思っている
- 民間ではどうすることもできないと思っている
- 地方創生に開発は必要だと思っている
Contents
補助金やめますか?それとも人間やめますか?が真実

先に断っておきますが、
このタイトルは地方創生分野で有名な
木下斉さんの言葉の引用です。
まさにこの事件が起き始めたので、急遽記事書く。。
— てらけん@伊豆おこしプロジェクト (@teraken099) September 17, 2019
補助金やめますか、それとも人間やめますか。 https://t.co/53xhTD3Gxm @YouTubeさんから
岩手県紫波町「オガールプロジェクト」 補助金に頼らない新しい公民連携の未来予想図 https://t.co/DPJv9Th8eo
— てらけん@伊豆おこしプロジェクト (@teraken099) September 17, 2019
私も大変共感しており、
今回の計画の問題点は全てそこに
集約されていきます。
補助金・町の予算で
うまくいく開発なんて
あり得ないからやめて。。
再度強調します。。
過去の似た主張はこちら。

マジで言うけど、補助金じゃうまくいかないよ?
何度も同じことを言っています。
行政の皆さんの補助金に任せても
うまくいかないんです。。
性善説で人を信じたいのもわかります。
気持ちはわかります。
でもね、
行政の皆さんの補助金に任せても
うまくいかないんです。。
大事なことなので2回言いました。。
とりあえず、
木下斉さんの記事を数記事見てください。
検索すれば必ず出てきます。
行政主導の補助金で持続的になった事例なんて
ごくわずか。
さらには、
「好事例です!」
みたいになってる事例も
情報がかなり歪んでいます。

だからとにかく、
補助金に任せたらうまくいかないんです。。
補助金は本来の事業規模を肥大化させる
補助金はいわばあぶく銭なので、
あればあったで計画を大きくします。
今の地域の状況なら
このぐらいの事業規模
でも、
補助金あるから
もうちょっと余裕あるな
そうなってしまうのです。
逆に、手元にある予算が
100万円しかないなら、
とにかく100万円でできること
を必死に探します。
その必死に探すプロセスこそ、
非常に重要なのです。
代替できる手法は他にないか?
効率化できる事例はないか?
本当に必要な計画か?
その精査の中で
身の丈にあった計画になりますし、
規模の小さい事業であれば
万が一失敗しても損失は小さく済みます。
もし成功し、利潤が生まれれば
そこから再投資すれば良いだけです。
つまりどっちに転んでもOK。
しかし、逆の場合は大変なことです。
肥大化した事業が失敗すれば
将来にわたって大きな損害を出し続ける
そしてそれを埋め合わせることに
奔走してしまう。
ともすれば取り返しがつかない
かもしれません。
どちらに転ぶかは
未来予知でもできない限り
予測できないのです。
直近で言えば、
来年のオリンピック後。
間違いなく情勢は変わるでしょう。
その先世界はまだまだ全くわからないのです。
結論言うと【やめた方が良い】
直球でお伝えします。
絶対にやめた方が良い。
洋上風力発電も
道の駅も
民間の住民主導で
そういう話が始まったのならOKです。
自分たちでお金をかき集め
足りなければ融資を受け
立ち上げた事業以外はうまくいきません。
環境負荷、
経済効果うんぬんは
その後の話です。
そこから始まった計画以外は
決してうまくいきません。
全部やめてください。
環境負荷?
焦らなくてもそんなに
地球は脆弱じゃありません。
【特別編】環境問題なんか気にするな!間違いだらけの認識(私が総理大臣になったら…これをやりたい!武田邦彦編)【政党DIY KAZUYA×神谷宗幣… https://t.co/jzUL3Nr5gc @YouTubeさんから
— てらけん@伊豆おこしプロジェクト (@teraken099) September 17, 2019
経済効果?
焦らなくてもすでに町は借金まみれ。
動いている方がおかしいと冷静に
考えれば、破綻しない説を
理解した方が合理的です。

乱暴な結論を言ってしまえば、
なんとかなるはずです。
でも!!
行政主導の補助金で
開発をさせたら絶対うまくいかない
んです。
負債を背負うだけ。
これだけは真実なんです。
だからやめてーー。。
行政に任せるべきは窓口業務
過去の記事でも言及しているのですが、
「行政に任せるな!」
というのは
「行政が無能だ!」
と言いたいんじゃないんです。
使う筋肉が違うんです!
行政の皆さんはとにかく守る仕事。
法律に照らし合わせて無闇な計画を規制する
過度な貧困を防ぐ
公共福祉を充実させる
要は優しい人たちなんです。
開発というのは
全く逆の概念。
とにかく新しいものに攻め、
リスクを背負いながら
挑戦し続ける。
これが絶対条件です。
ホリエモンとか見ればわかりますよね?
常に人とは違う視点で
突き進み続ける。
そういう人が必要ですし、
そうでなければうまくいかないんです。
多少リスクがあってもぶっちぎれる人・組織
そこに任せる以外にない。
そして、そうでない優しい人間には
絶対に今からそんなことはできないんです。
なぜなら根本的な発想が違うから。
ホリエモンが役場に座ってるなんて
あり得ないですよね?笑
その逆も然りということです。
動き出さなければ未来はない

甘いことを言っていても
前進はしません。
行動あるのみ。
それに尽きます。
持久戦は常套手段
こちらの記事でも書きましたが、
縦覧やら意見交換やらWGやら
なんていうのはただの時間稼ぎです。

そこで発言したって
意味なんてないし、聞く気もさらさらない。
って言われる言葉すら聞く気ないんです。
どうしてそのフィールドで闘おうとするのでしょうか。。?
そうではなく、
実際にアクションを起こしてでしか
計画の方向性を変えることはできません。
一度なくなった
町の予算を復活させたのは、
まぎれもなく有志の人々が
行動を起こしたからでした。
文句を言いに行くだけでは
決して動かなかったはずです。
行動を起こし、
それに対応せざるを得なくなって
結果的に予算が復活した。
これが全てなのです。
問われているのは私たちです
結局私たちは何をしたいのでしょうか?
そこに立ち戻って
行動する必要があります。
花畑の場合、
そこがシンプルでした。
みんなが喜ぶ花畑を
これからもずっとやりたい。
そこを注視すれば、
「一度白紙になった予算を
復活させようと行政機関を
説得する」
ではなく、
「自分たちの力で
なんとかできるように動かそう!」
になりました。
そうなればやることも明確。
まずはお金を集め
有志を集い
企画を実施する。
それだけです。
洋上風力発電で言うなら、
- 将来、地域のエネルギーが足りなくなるのか?
- 売電によって収益源にしたいのか?
- 雇用を生み出したいのか?
どこに目的があるかによって
解答は変わってきます。
エネルギーが必要なら、
これから縮小していく地域に
そこまで大きな開発でなくても
他の発電方法があるでしょう。
最近はソーラーパネルの単価も安くなってきていて100wあたり5000円以下くらいで普通に入手できる時代です。
— モーリー@持続可能なライフスタイル (@yusukemori87) September 3, 2019
記事でも触れてますがオフグリッドソーラーさん、それからソーラーオフさんが安く販売してくれてます。#オフグリッドhttps://t.co/8oz1SwMRtH
収益源にしたいなら、
どうやって地域にお金を落とすのか
もっと検討すべきです。

道の駅の計画も同じです。
- 地域の特産物を販売したいのか?
- 町民が安く利用できる直売所がないのか?
- この先も売っていける商品が持続的にあるのか?
販売したいのであれば
今後の消費量の鈍化を考えれば
小スペースで十分です。
ちなみに地元向けであれば
すでに直売所機能がすぐ近くにあります。
やり方と目標設定は
いくらでもあります。
でも!
今は計画を実施することありき
になってしまっているのです。
その源泉になっているのが
補助金・予算。
とにかく使い切ること、
計画を実施することが目的。
それが果たして
私たちのしたいことなのでしょうか?
そして、
私たちのしたいことと違うなら
今からでもやめた方が良いんじゃないでしょうか?
行動で子どもたちの記憶に刻め
地方に来て
一番良くないなあと思うのは、
と尻込みする大人が
多すぎることです。
周囲との足並みだったり
世間体だったり
そういうものとぶつからない
無難な選択肢に流れてしまう。
それは確かに私たちの世代では
波風立たず楽かもしれません。
じゃあその無難な選択が
10~20年後にとって
良い影響をもたらすでしょうか?
そのとき現場では揉めたとしても
将来にわたって不利益を被ることを
避けられたなら、
良い賭けだったと言えるのではないでしょうか。
前述の花畑のとき、
私は死ぬほど自分のリソースを割き
訴えに訴えました。
大騒ぎをした弊害で
旧知の友人からも心配されました。^^;
各所からも様々な声をいただきました。
そりゃあ良いことばかりじゃないです。
それでも、あの花畑を継続することには
価値があると思いました。
それは今年や来年のための話ではありません。
将来にわたって、
あのとき必死になっていた
大人たちがいた
という記憶を地域に残したかったからです。
花畑自体の運用は、
これからもっと人口が減れば
尚のこと厳しくなるでしょう。
お金がなくなればまたいずれ
中止せざるを得なくなります。
それは時代の流れもありますから
仕方のないことです。
しかし、
それを大人が黙って見ていたのか
それとも、
必死に行動してくれていたのか
その差は大きいと思います。
「それだけ賭けるものがあるんだ」
という記憶の価値に気付くのは
すぐではないかもしれません。
でも、
成人になったとき、
社会人として働いて家族ができたとき、
様々な節目に思い返すはずです。
あのときみんな必死になって守ろうとしていた
自分たちは何もしなくて良いのか?
そう問い直す次の世代が生まれれば、
きっとその先も花畑に代わる何かを
彼らがつくってくれるでしょう。
しかし、
別に何をしても変わらないしな
そう思わせてしまったら
何も動かないのです。。
予算ありきの計画に抗いもせず、
「あれは仕方なかったんだ」
と説得される故郷に未来は感じないと思います。
やれることは全部尽くして
後悔しましょう。
結論:補助金ありきの計画である限り、反対です
改めて立場を明確にします。
補助金ベースの計画は
今すぐやめましょう。
RT @LaLaLanLanLan: 「補助金やめますか?それとも、まちづくりやめますか?」実際、ほとんどの場合、こうなることを、より多くの人に知って欲しい。 QT @shoutengai 「補助金依存の悪循環」を作ってみた。 http://t.co/VxQml1fL3f
— 木下斉/Hitoshi Kinoshita (@shoutengai) March 16, 2014
環境を守ろうにしても、
地域の経済を潤わそうにしても、
他人の金を使ってでしか
始められない人たちには何も実現できません。
リスクを背負い
誰よりも早く行動し
必死になれないなら仕方ない。
タイミングもあります。
今動くべき状況ではないのかもしれない。
それを補助金というドラッグで
誤魔化すのは、
将来にわたって地域を蝕み続けます。
補助金やめますか?
それとも、
人間やめますか?
今一度胸に手を当て、
ゆっくり考えてみましょう。

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地域おこし協力隊は、その地域が好きで移住までしちゃったという人間たちなので、そんじょそこらのガイドさんには負けませんよ!
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てらけん