こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
地方が衰退している
ということはよく知られてきました。

「有名なお店が閉まった」
のように目に見えて衰退がわかるときは
良いものです。
しかし!
実際にはいつの間にか
地方の元気が衰退しているケースが
後をたちません。。
今日はそんな実態について考えていきます。
- 地方のリアルを知りたい
- 地方創生に関わりたい
- 地域の行事がしんどい
Contents
知らぬ間に地方を蝕む、サイレント地域衰退の実態

そんな素晴らしい伝統が
地方にはたくさんあります。
しかし!
本当にその伝統、
守れていますか?
是非一度疑ってみてほしいと思います。
見て見ぬふりが一番ダメ!
地方は今、
著しい人口減少に見舞われています。

実際に松崎町では
年に100人以上のペースで
人口が減っています。
6,500人の町で、です。
そうすると、
正直今までやっていたことを守る
ということが難しくなってきます。
そりゃあそうですよね。
1万人の人口がいたときと
現在の状況ではわけが違う。
さらには、
単純に人口が減るだけならまだしも
過度な高齢化によって
実働部隊である若年層の人口は
急激に減少しています。
同じ形を同じまま
維持できるわけない
のがリアルなところです。
それでも、
こう主張している場合はかなり危険です。
けっこう手を抜いていたりする
とても当事者間では言えませんが、
実は昔のやり方とは違う
ということがかなりあるようです。
毎回は大変だから回数を減らしたり
うるさく言う人がいなくなったからなくしたり
別の形で代用したり
日本人ってそういうとき利口なもので、
「みんなが実はこれ大変だけど
やらなきゃな、、」と
思っていたものを、
阿吽の呼吸みたいなもので
やめ出すんですよね。^^;
そりゃあそうです。
地方の場合は前述の通り、
ものすごい勢いで人が減っています。
どこかに歪みがあり、
誰かが負担しているはずなんです。
それでも、自分から「やめよう」とは
言いたくないし、
見えなさそ~なところから
それとな~く省略していく。。
本当はうっすらみんな
わかっているんだけど
何も言えず。。
これを私は
サイレント地域衰退
と認識しています。
サイレント地域衰退がもたらす不幸

同じことをやっているようで、
実は要所要所で手抜きをしていく
というサイレント地域衰退。
これがけっこう深刻な問題です。
深掘りしていきます。
反省しない
人間、大きなミスをすると
反省して次へと活かしますよね。
このサイレント地方衰退の場合は、
一応それなりには形にするので
タチが悪い
のです。
つまり、徐々に劣化をしていく。
毎年繰り返している場合、
毎年毎年劣化していく。。
微細な変化の場合はもっとタチが悪くて、
間違った伝統が繰り返されてしまうのです。
繰り返しやっている意味って
そもそも何。。??
ともすればこのように
形骸化してしまう恐れがあります。
それなのに、現場の人は減り
負担は増えていく。。
負のループです。
頑張っていると言い聞かせたくなっちゃう
どんなに形骸化していても
何かを繰り返すと負担がかかります。
そうなると、
というのが人情というものです。

そうやって頑張る人たちだけが頑張り、
いつの間にかその辛さを共有する会
みたいになってしまう。。
言うなれば、不幸自慢のようなものです。
そんな状況のところに
人はやってきません。
参加すればするだけ損。
それは持続的なシステムとは
言えないのです。
いびつな地域愛を生む
そうやって持続的とは言えない仕組みが続くと、
それに耐えられない人から地域を離れていきます。
そして、それに残れる人だけが
団結し、閉鎖的になっていく。
よく地方はとかに比べて閉鎖的・排他的
という話がありますが、
その一因がここにあります。
その思い込みとは裏腹に、
実は昔通りにはうまくいっていない事実。。
ここにこそサイレント地域衰退の怖さがあります。

こちらの記事の中では、
その「国を想う気持ちが国を滅ぼす」という
事態をうまく表現したマンガONEPIECEの一幕から
考察しました。
本当に皮肉なものです。
一気に環境が壊されるような衰退ならまだしも、
自分たちが想えば想うほど
理想的な状況から離れていく。。
多くの地域でも同じような事態が
起きているのではないでしょうか。
サイレント地域衰退を防ぐ!

そんな恐怖のスパイラルから
逃れるためには
どうしたら良いのでしょうか。
必ずうまくいく、
とは言えませんが
いくつかヒントはあります。
是非ご検討ください。
補助金は絶対ダメ!!
人間、そうやって安易に考えがちです。
しかし! 実際は全くの逆。

補助金を含む、
他人の予算に手をだしてはいけません。
長期にわたって地域を蝕む、
補助金は一時的な快楽を生むドラッグです。
上記の記事の中でも
かなり紹介していますが、
是非、地方創生の第一人者:木下斉さんのコラム
を数記事ご覧ください。
きっとご理解いただけるはずです。
やめるものは潔くやめよう!
今更過去のことを変えることはできません。
人が減り、子どもが生まれなかった以上、
この先も人口は減り続けます。
そうなればできなくなることは
もっと増えます。
今か、先か、の話なのです。
それであれば、
早めに対処した方が得策です。

やめる決断が辛いのは一瞬。
でもやめずに続く地獄は長期。
どちらが英断かどうかは
お分かりいただけるでしょう。
やるなら徹底的にやろう!
そう思うのであれば
バカになるぐらい一生懸命やりましょう。
それは一年でも時間をかけて、
何度でも打ち合わせをし、
お金も出し合ってやる!
ということです。
覚悟を決めて取り組めば、
方法はいくらでもあります。
- SNSで拡散する!
- クラウドファンディングで募る!
- 地域を超えて連携する!
従来のやり方の枠組みを
まずぶっ壊し、
「やれることは何でもやる!」
という気持ちでぶつかりましょう。
そこに共感してくれる人は
現れやすい時代になっています。

今回の記事では、
どちらかというと
「やめましょう」が強い
ネガティブな論調になってしまいましたが、
振り切ってやる分には
私は大賛成です!
中途半端だから
「やめれば?」となって
しまうのです。
是非是非、バカになれる人が増えてほしいですね!

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地域おこし協力隊は、その地域が好きで移住までしちゃったという人間たちなので、そんじょそこらのガイドさんには負けませんよ!
ご連絡お待ちしております!
てらけん