こんにちは!伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
本日は、伊豆おこしプロジェクト内でも大好評だった、伊豆シェアチャレンジを一部振り返ってみたいと思います!
そこからわかったこと、それは
【農家さんはもっと情報発信した方が良い】
ということでした! 今まさに農を実践されている方、あるいはこれから検討されている方にご意見いただけると幸いです。
Contents
伊豆シェアチャレンジの試み
三余農園さん
伊豆シェアチャレンジの発端ともなった松崎町・三余農園さんのFacebookページ立ち上げ。
有り難いことに、多くのご声援をいただき、あっという間に 150いいね! を突破!!^^
どうなるかなぁというところも多分にありましたが、皆様のおかげです! 本当にありがとうございます!!
途中には、「欲しいので送ってください!」「友人知人に送ったらとっても喜んでもらえました!」等の嬉しいメッセージもいただき、やってみて良かったなぁと感じております。
なお、引き続き情報発信は継続していきますが、栄久ポンカンは収穫が終わり次第終了となってしまいます。。ご連絡はお早めに!!
些細かもしれないけど大きい変化
こちらはFacebookページを通じた歴史的瞬間!!
栄久ポンカンファンにはたまらないコラボでした!!^^
大した距離もないし、いつでもいいだろうと思っていると意外に会わない。連絡を取り合うきっかけもない。。
そんなとき、ほんの小さなSNSでもきっかけになれたようでとても嬉しかったです!果たしてこれがどこに向かうのか。。!?^^
松崎稲作塾
伊豆・松崎町の元気な有機農家さんたちと合同で実施している松崎稲作塾!
こちらの情報発信も伊豆シェアチャレンジで展開しています!(←松崎町地域おこし協力隊ページが先?)
これは昨年のことなので厳密には伊豆シェアチャレンジ発端ではないのですが、情報発信がきっかけということで申し上げますと、
松崎稲作塾としての活動をFacebook上でご報告したことによって、松崎町出身でご両親から受け継いだ農地の活用に困っていた方からご連絡をいただきました!
現在はまず草刈りを実施し、今後の展開を検討しています。
農家さんはもっと発信しよう!
やってみてわかったこと
端的に言うと、
【農に関する感度高いっす】。
小学生の夢に「農家」ってあまり見ない気がしますが、実はけっこう農家ってホットなんです。
というか、「農家になる」っていうことだけが「農」じゃないんですよね。
家庭菜園だって立派な農だと思いますし、おいしく食べることだって農の一部なんです。
そうなると、農に全く関係ない人ってほぼいなくて、みんな何かしら農に関わっている。食べる人なら全員。
特に最近はオーガニック志向が高まっていることもあって、より農への関心が強くなっていますよね。
「でも今から農って何をすればいいんだ。。」
そんな方々のニーズが今回の情報発信のどこかにひっかかったような気がします。
あとはやっぱり、【伊豆→田舎→自然→農】という連想は安定感があると思うので、そこも多くの人のニーズにマッチしていたんだろうなと思います。
リアクションの発生の仕方が違う
一番わかりやすかったのが、三余農園さんのFacebookページ。
設立からわずか40日程度で
リーチ数 17,000!!
獲得エンゲージメント 5,000!!
これって果たしてどうなんだ?っていうところもあると思いますが、個人的にはすごいことだと思います。
なぜかというと、【別に何も意識しなくてもこの影響力が発生しているから】です。
インフルエンサーと言われる人たちがもはや当たり前になったこのご時世で、上記のような数字はほんとにちっぽけなものしかないんです。
圧倒的な数字を出すなら、Youtuberのヒカキンさんのtwitterフォロワーはおよそ300万人! たった一回の投稿だけでも5,000いいねなんてあっと言う間に達成してしまいます。^^; (それはそれで見てるとこっちがさみしくなりますね。。笑)
じゃあなにがすごいことなんだ?というところなんですが、人気Youtuberの皆さんやインフルエンサーの方々の場合はものすごい年月や時間を費やして、とにかくこの影響力を獲得してきたんです。 どこまでそれが意図的だったかどうかは別として。
「発信しよう!発信しよう!!」という意識の中でこの数を達成したわけですね。
それに、ついているフォロワーの皆さんもSNSを日常的に使うユーザーだったり、ほぼ無意識にスマホをいじっている人々。 しかも、通勤通学時に電車バス等の公共交通機関を利用する方々なら、ごく日常として見ることでしょう。 そこに情報をのせていく。 そうすると接するチャンスが多いですよね。 桁も変わってくると思います。
発信しよう前提の情報提供者×日常の中で情報を見る情報享受者、の構図の中で求められるコンテンツとなると、どちらかというと『非日常感があるもの』になりますよね。
例えばこんな感じ。
本日のHikakinTVはこちら!→【新居のトイレにトイレットペーパー20年分ブッ込んだら大変なことにwww】 https://t.co/nsWHT2IzDE @YouTubeさんから
— HIKAKIN😎ヒカキン 【YouTuber】 (@hikakin) 2019年2月17日
発想がなんていうかぽいですねww
本日のHikakinTVはこちら!→【痛い】引き出しに手が はさまりました。。。 https://t.co/ggI15NAayl @YouTubeさんから
— HIKAKIN😎ヒカキン 【YouTuber】 (@hikakin) 2019年2月19日
あとはこういうのもww あくまで日常感ある話題なんですけど、演出でこう日常ではなくしているというか、非・日常というほどじゃないんですが、日常ではないですよね。^^;(←わかります?汗)
対して、農家さんの投稿で一番拡散力があったのがこちら。
行ってきました〜!というご報告!
半分業務のような、半分プライベートのような? 少なくとも「情報としてあげよう!」というのが主目的ではないですよね。 情報としてはあくまで日記なんです。
もしこれがブログ記事として、「新品種柑橘まとめ!」とか、「注目!これからの柑橘の栽培方法のトレンドを聞いてきたよ!」みたいな感じだったらまたちょっとニュアンスは違うと思います。 どちらかというと「発信しよう!」メインの情報になりますね。
今回はあくまでも自分の農園のために情報収集にでかけて、その出来事をご報告。 でもそれが実は一番拡散されて、およそ2,800リーチ。
もうひとつ、最もエンゲージメントを獲得したのがこちら。
設立時の投稿!^^ 爽やかな農園の緑と5代目・人さんの笑顔が素敵です♪
こちらでおよそ550のリアクションを獲得!
リアクションということは、「550人の人たちがただ眺めるだけでなく、何かしら感情が動かされて指が動いた」ということなんです。
それも何かしたってわけではなくて、Facebookページを立ち上げて写真をアップしただけで。
全部無料です。
あなたが特別インフルエンサーでもなく、一般的な家庭のサラリーマンだったとして、「550人の人たちがただ眺めるだけでなく、何かしら感情が動かされて指が動いた」状況をつくることって出来ると思いますか? しかも無料で。
難しいですよね。
禁断の手段として炎上みたいな方法がありますが、それがダメなことはわかるでしょう。
そうではなく、あくまでも自然発生的に影響力がある。 もちろんそれを裏付けているのは何年もかけて丹精込めてつくってきた農作物への情熱ですから、ただぼーっとしていて出てきたものではありません。
でもなんとなく「発信しよう前提の情報提供者」とは違うことを感じていただけるのではないでしょうか? (※どちらが優秀でどちらが劣っているということではありません)
湧いて出ている資源を捨てている
先ほどのことをもう少し言い方を変えると、
「農家さんたちって暮らしているだけで、実は情報享受者としては羨ましい情報を生産している」
んですよね。
それは実は少し前に触れた「小学生の夢であまり農家って見ないこと」からすれば自明のことで、「今の日本では農家になることがあまりメジャーではないから」。
地域差はあると思いますが、例えば私の出身地である富士市田子浦地区はやはり工場勤務者の親が多かったですし、都内になればもっとサラリーマン比率が高いことでしょう。 じゃなきゃあんなに通勤ラッシュになるはずがない。笑
そうなると、世の情報発信者の皆さんが「いかにして他と差異化するか」ということを何年もかけて獲得している中で、スタートラインが全く違う。
それに農家さんたちはもっと気づいて良いと思います。
それはもはや資源を廃棄しているに近くて、もったいないと思います。
もちろん、食材みたいなものと違って、廃棄したから目に見えて損することもないのでわかりにくいんですけどね。。
極端な例かもしれませんが、三余農園さんのFacebookページの実績、
リーチ数 17,000!!
獲得エンゲージメント 5,000!!
これは、何もしなければ全部0だったわけなんですよ。 どうでしょうか?
およそ40日間の記録ですから、エンゲージメントの5,000 ÷ 40日間 =125/日。
1日あたり、125人の何かしらの感情を動かしたんです。指を動かして何かしらしたんです、125人が。40日間。
もう少し整理しましょう。
農家さんたちは黙って生活するだけで、1日あたり125人の心を動かせるかもしれないんです。
それを何もしなければ捨ててしまう。そのチャンスを。
しかも、別に何か特別なことをするじゃなくて良い。あったことをありのままに写真に撮って、少し一言添えて送信する。 それだけなんです。
でも世の農家さんたちはおっしゃるでしょう、それが難しい。
そこがパラドックスなんですね。難しい。。
でもまあ、今回の伊豆シェアチャレンジによって少しきっかけは掴めたように思います。 この波及効果をもとに、これからも少しずつ情報をお届けしていきますよ!^^
情報発信させていただける農家さん、あるいは、こんな情報ほしいよ!というユーザーの皆さん、是非伊豆おこしプロジェクトまでお問い合わせください!
お待ちしております♪
てらけん