こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
同じ地域おこし協力隊や関係者の方々とお話していて、こんな悩みをよく聞くことがあります。
「自分が住んでいる地域は本当に素晴らしいのに、その魅力がイマイチ伝わっていない。。」
確かにおっしゃる通りです。特に伊豆なんて、海・山・温泉・滝・食事…etc 世界最高と言っても良いほどの素材が揃っています。
それでも、「お〜いいとこだねー!今度、行けたら行くー!」 →結果、来ない。
こんなことはザラです。^^; おそらく皆さんも経験があるのではないでしょうか? やっぱり人はそう簡単には動かない。。でも実はポイントもあるんです!
今日はそのノウハウについてお話していきたいと思います。
- 地域おこし協力隊として、魅力を伝えたいがやり方がわからない
- 自分が住んでいる地域の素晴らしさをもっと伝えたい
- 多くの人にこの地域のことを知ってもらいたいと思っている
Contents
地域おこし協力隊は、出張して地域の魅力を伝えよう!

あなたが今住んでいる地域の素晴らしさを伝えたいと思うなら、一度出張することを考えてみましょう。
地域おこし協力隊と限定してタイトルをつけていますが、別に隊員である必要はありません。役場職員、農家、漁師、、、職業に関わらず出張することによる効果はあります。
しかし!そう簡単には出張できないよ〜〜という方も多いのが現実です。
不安材料①:コスト
「いやいや、とはいえ交通費や滞在費がかかるからそう簡単に出張出張言っていられないよ。。」
そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。特に、事業規模がそこまで大きくなく、一回の出張だけでは採算が合わない体制の場合は難しいことが多いです。
もしそのような場合は、代わりに誰かに出張してもらうことも考えてみましょう。例えば地域おこし協力隊。条件はまちまちですが、出張費補助が入るケースもあります。個人事業のために、ではなく、「地域のために出張するんだ」ということをしっかり共通認識として共有していれば少なくとも真っ向から反対されることはないでしょう。
少なくとも松崎町ではそのパターンで応援していただけることがありましたので、必要であれば内容共有いたします。
不安材料②:スケジュール
「行きたい気持ちはヤマヤマだけど、うちのことを手放してはいけないかなあ。。」
自然相手にお仕事をされている農家さん等に多いケースです。自営業をされていると、同じように難しいかもしれません。 あるいは、観光に関わるお仕事をされているので、イベントが盛り上がる休日こそ働かなきゃ、、という場合もあります。
このような場合も、代わりに誰かに出張してもらうことも考えてみましょう。例えば地域おこし協力隊。あるいは、役場の観光担当や観光協会さん。けっこうな頻度で毎年開催される出張イベント等に参加されています。でも、基本的に自分たちが生産者や加工者ではないので、「何か持っていくもの」を欲しているのです。
もちろん、全く関係のないものは難しいかもしれませんが、ある程度その地域産のものであればそんなに断られはしないはずです。「毎年おんなじものでちょっとマンネリ化しているなぁ〜」なんて声もあるので、一度相談してみましょう!
例えば、静岡ディスティネーションキャンペーン(DC)は一大企画です!
不安材料③:見合う成果が得られないかもしれない
「そんなうまい話があるわけないよ。。」
これはしょっちゅう言われる断り文句です。 これに関しては次のようにしか言えません。
やってみないとわからない
そんな無責任な、、と思われてしまうかもしれませんが、これが現実です。
もっと現実を言うなら、単体のイベントだけで採算が合うことは少ないでしょう。マルシェイベント等にも参加させていただきましたが、純粋にその日の参加費や売り上げでコストを賄いきれたことは少ないです。もちろん実力不足もありますが、、いろいろな方に聞いても難しいようです。
この点は次の章でもう少し詳しく解説していきます。
リターンが欲しいなら、リスクをとろう

出張イベントはなかなか採算が合わない。。そんな風に悩む方が多いのも現実です。
でも、私はハッキリこう思います。
そのイベント単体の収支だけで、成功失敗を判断しないで!
【その後】の効果こそ重要! そこを目指して計画・実施しよう!
イベント時には人件費までは捻出できなかったり、無償提供のものでなんとか間に合う状況だったりしても、その後の展開によっては巻き返して行くことが十分考えられます。具体的にみてみましょう。
イベントでお会いした方が地域に来てくれた!

繰り返しになりますが、ゴールデンウィークの長期休暇を利用して、西伊豆まで来てくださったパターン!
この方にお会いしたのは下記のイベントです。
「元々は知人の紹介で西伊豆エリアの素晴らしさを知って、(いつかは移住も)なんて考えていました。今回のイベントで現地に住む皆さんとお知り合いになれて良かったです。」
地域の良さは行けば感じることができますが、「実際どんな人がいるんだろう。。」までは一度や二度行くだけではわかりません。やはり現地に住む人間に聞くしかないんですね。
この事例では、その部分をイベント内で私たちとお話することにより解消でき、さらに連絡先を交換させていただいたので、西伊豆にお越しの際に私がご案内することもできました!そして、地域のものをお土産としてご購入いただいたり、滞在中も地元の飲食店に行ったりと経済効果がありました。
車がなく、現地での行動範囲が限定されてしまっていたので、その部分も私がカバーしました!
学生たちが来てくれた!

なんとも元気いっぱいで、青春!な一枚。笑
これは夏のワーキングホリデー企画に参加してくれた学生の皆さんです。
彼らはみんな西伊豆・松崎は初めて!という方々です。「なんで??」というところが気になるかと思いますが、これがけっこう不思議なご縁です。
- てらけんが都内で開催されたイベントに出張
- そこで三鷹市職員の方と出会い、連絡先交換
- 後日、その職員の方から「地域おこし協力隊に興味がある学生から問い合わせがあって」と連絡いただく
- メールでやりとりした後、夏のタイミングで企画に参加するのはどうかと提案
- 都内で開催されたイベント時に顔合わせと参加意向確認
- 人生初!松崎町へ!
- 地元の方ともすっかり打ち解け、「また来ます!」
こんな風に一人の学生とのご縁から、たくさんのお友達まで伊豆ファンになってくれました!
最初に参加したイベントはといえば、基本的に自腹で参加したのでその点で見れば赤字ですが、【松崎町内で働いてくれた】【松崎町内のものを消費してくれた】【友達を誘って松崎町内で遊んでくれた】この総合点でいくと間違いなくプラスです。
さらに!その後輩たちまで紹介してくれて、波及効果が素晴らしかったです!^^

最初から見えている収支だけでは効果は測れない

やってみないとわからない
という感覚について少しご理解いただけたでしょうか? 「まだちょっと、、」という方向けに少し補足をさせていただきます。
全く予想していなかった
既出の二つの事例による効果は、事前に全く予想していませんでした。
もう少し厳密に言うと、なんとなく見込んではいたけど、本当に実現できるのかどうかはわかりませんでした。イベントを企画したり、参加したりしたことがある方はこの感覚をご存知の方も多いかもしれませんが、ある程度見込みを立てていてもそれがひっくり返ることはよくあります。急に天候が悪くなってしまったり、事故が起きたり。。
そういうネガティブなことだけでなく、ポジティブな方向のアクシデントも起こるものです。 こればかりは誰にも予想できません。
「きっとこういう人が来るだろうな〜」「学生とか来たら面白いな〜」
そういう話はしますが、実際どうなの?というところはやってみるしかありません。そして、必ずしも今回のように人が来ていただける場合ばかりではないので、こればっかりは回数を打つことによって確率を上げていくしかないのです。
何もしなかったら確率はゼロ。 起きる可能性はゼロなのです。 予想がつかなくてもやってみることで確率を上げていきましょう。
過度な期待や規模を大きくしない
出張に関してよくあるケースなのですが、【絶対にこれだけの成果を出そう】と躍起になってしまうことがあります。
もちろん、営業マンとして意識が高いことは必要なことなのですが、自分が参加者側だったらどうでしょう?
絶対ウチの地域に来させてやる!
ウチの地域のものを買ってもらうんだ!
そんな風にギラギラしている人たちを目の前にして、怖くないですか? ^^; 笑
参加者にもいろいろな動機があります。「前々からよく知っていて楽しみにして来た」方もいれば、「たまたま見た」「知り合いに誘われて」というパターンも多いはずです。今はSNSがきっかけになることも多いので、「Facebookで見てスケジュールが空いていて近所だったのでなんとなく」という方も多いです。
そんな人たちは意識が薄いからいいんだ!
それはとってももったいない発想です。なぜなら、全く興味を持っていなかった人が、たまたまそのイベント内で知り合った人と気があって、移住してしまうことも十分あり得るからです。私たちが地域おこし協力隊になるきっかけもそのパターンが多いのです。
だからこそ、あまりガツガツと目標を立てるのではなく、「まずは一人、ウチのファンになってもらおう!」ぐらいに考えておくと良いでしょう。一番重要なのは、上司に報告できる成果が上がることではなく、イベントに来てくださった方が楽しかったなと思って帰ってもらえることなのですから。
自分が一番楽しもう!
やってみないとわからない
ことがほとんどなのですが、一つだけ間違いなく言えることがあります。それは、
自分が一番楽しんでいると、周りの人たちも楽しそうと思う
ことです。

そりゃあそうですよね?地域のことはすぐにわからなくても、「あの人めっちゃ生き生きしているからもうちょっと話をしてみたいな」ということはすぐに伝わります。
こんな素晴らしいところがあってね!
あんなやりとりが最高なんだよね!
次はこれをやってみようと思ってて!
そんな話を直接されると「あぁ、なんか良いかもな」と思う人が多いと思います。
同じような内容を、ブログみたいなもので一生懸命書いてもなかなか伝わらないのに、目の前の人にものすごくアツく語られると伝わっちゃう。不思議ですよね。
この感覚はなんとなくでしかないと思います。
そのなんとなくを伝えるためにも出張した方が良いんですね。
いかがでしょうか? 同じ地域おこし協力隊や関係者の皆様の中で、「地域の魅力の伝え方がわからないなぁ」という方に少しでも出張して伝えるメリットが伝わったようであれば幸いです。
そして、もし出張やイベントに挑戦される際は、私たちにもご連絡ください!

- すでに参加したことがあるイベントとのコラボ!
- 情報発信ネットワークの共有・シェア!
- 参加者として当日参加!
イベントを企画したことも、出張して参加したこともあるので、皆様のお手伝いをできるこ可能性もあります! 少なくとも情報発信でご協力はすぐにできますので是非ご連絡ください!
また、出張イベントを企画される際に重要なのは【見せ方】! そのヒントになればと思ってコチラにも記事をご用意しておりますのであわせてご覧ください!
てらけん