地域おこし協力隊

【本音】地域おこし協力隊の給料・活動費ってぶっちゃけどう?【楽ではない】

地域おこし協力隊のお金

こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。

先日は番宣→地域おこし協力隊の希望の輪を広げるためのこんな投稿をしました。


皆様からも応援の声をいただき大変ありがたい限りです!^^

一方で、

地域おこし協力隊ってそんなうまい話ではないでしょ?

という声もありましたので、本日は地域おこし協力隊のリアルな側面にも言及していきたいと思います!

なんと、給料・活動費のお話!!  ←いきなり生々しい。。けど大事なことです!

こんな方におすすめ!
  1. 地域おこし協力隊になってみたいけど実際の生活が気になる
  2. 地域のことは好きだけど、安定した生活も大事
  3. 地域おこし協力隊がどんな生活なのかイメージできない



地域おこし協力隊の給料・活動費ってぶっちゃけどう?

今日は本音でお話します!! 正直!!

地域おこし協力隊の給料で生活は楽ではないです。。

支給される金額は、毎月166,000円。 家賃補助は最大3万円。 合計20万円弱。 ボーナスは無し。(※松崎町の場合ですので、他の地域では異なります)

雇用契約がないので、ここから保険料や税金も捻出しなきゃいけないとなると、正直厳しいです。。

税金からもらうんだから楽でしょ?

確かに、その意味では借金をしてイチから事業を立ち上げる方より楽をしていると思います。 それに、「今月の売り上げがなくて給料が。。!」みたいなこともない安定収入なのでかなり気持ちが楽です。

私は基本的に衣服にも食にも興味がなく、安上がりな生活をしているので、ボーっとしているだけで20万円弱もらえると考えたら最強に楽な仕事です。 しかも3年間! 人生最大の夏休みと言っても過言ではないかもしれません。

ただ、ボーっとしているだけで良いはずはありません。

  • 屋外作業のお手伝いをするから作業着や備品を用意しよう!
  • ローカルな情報を獲得しに出かけよう!
  • 地元の方に誘っていただいたから飲み会に参加しよう!

そんなことを始めていると、けっこう出費がかさみます。。

生きているだけで大赤字

同じく地域おこし協力隊のちださんがこんな衝撃的な試算をしてくださっています。

【ひと月の生活支出概算】(引用:ちださんのブログより)

電気料金:7,000
水道料金:3,000
ガス代:8,000
保育園:27,700
住民税:30,000
国民健康保険:50,000
*世帯で
年金:30,000
*夫婦で
奨学金:25,000
家賃:55,000
ガソリン代:15,000
車両保険:3,000
町内会費:1,000
ネット:5,000
携帯:3,500
*夫婦で。格安SIM。

支出トータル
263,200円

しかも、これには、食費・被服費・医療費・遊興費が含まれていないのだそうです。

正直、驚愕の事態です。 あんまり自分でも振り返ってみていなかったので、本当に驚きました。。 是非一度ちださんの記事を最後までご覧ください。 後半では、一人暮らしの場合の試算もされていて、その中では一応暮らしていけるように着地しています。

貯金はできる?

この流れでご想像できるように、貯金はできません。

むしろ切り崩しが前提になるでしょう。 ですので、もし地域おこし協力隊になりたいなーとお考えの方は貯金をしてから参加されることを絶対におススメします。

活動費の仕組みを解説します。

地域おこし協力隊の給料を含む活動費は、総務省の財源から捻出されています。

なぜなら、おおもとは【総務省の制度】だからです。

総務省ホームページ▶総務省ホームページより!◀

総務省から各地方自治体に交付されている

流れで言うとこんな感じです。

地域おこし協力隊を採用したい!
お!良いね!じゃあお金はこっちで出すよ!
でも、どういう人を募集するか・どういう条件で採用するかは自分たちで決めてね!
了解!

こんな感じなので、各地方自治体は、欲しい人材を地域おこし協力隊として採用しますが、費用は負担しなくても良いという地方自治体にお得なプランなのです。

どれぐらいお金を使えるの?

おおもとが総務省のお金だからと言って、無限にお金がおりてくるわけではありません。上限があります。 それがこちら。

隊員1人あたり400万円(報償費等200万円、その他の経費200万円)を上限

総務省ホームページより

400万円ですね! これだけのお金が地方自治体としては利用できるのでとっても大きいです!

報償費等、というところが給料にあたるものですね。 これがあるので、既出の給料が毎月166,000円×12ヶ月=約200万円に設定されている自治体が多いのです。

残りの200万円は?

数字を見ると、400万円ー200万円=200万円 が残り、これが使える活動費になります。 松崎町の場合は、家賃補助3万円/月×12ヶ月=36万円が出ているので、残りは164万円になりますね。

。。164万円の活動費!?

これだけ見ると、給料が低くて貯金ができないとはいえ、十分恵まれた環境だと思いませんか??^^ 今すぐにでも地域おこし協力隊になりたい!! そんな風に思いますよね。私もそうでした。

でもここには大きな落とし穴があります。。 その点を解説していきます。



活動費とは言っても自由には使えない

もし、1年間で164万円が自由に使えるのであれば、おそらくちださん生活しているだけで大赤字という衝撃的な試算はしなかったでしょう。

そして、これから地域おこし協力隊になろうかな、という方もその情報だけを鵜呑みにせず、ゆっくり検討してくださいね。

行政予算は基本的に後払い

先程、【お金は総務省が出してくれる】と書きましたが、そのお金を出してくれるタイミングに問題があります。

①活動費を使う

②その金額を請求する

③お金がおりてくる

という形なのです。 フローとしてはなんら問題がなさそうに見えますね。当然と言えば当然です。でもこのフローでは二重の障壁が発生することになるのです。

二重の障壁

①活動費を使う

②その金額を請求する

③お金がおりてくる

これを主語を加えてもう少し具体的にしてみましょう。

①(隊員が)活動費を使う

②(町が)その金額を(総務省に)請求する

③(総務省が許可して)お金がおりてくる

こんな感じです。そうなると①②③の間で実は障壁が発生する可能性があるのです。 例えば、

隊員が100万円使ったのでお金ください!
え~、今金欠だから無理。そんな使う必要あったの?
え、まあ。。地域の方々に喜んでいただけるイベントだったよ!
いや~でもこれは普通30万ぐらいのもんでしょ。うん、今回は30万で。
えーー!?

みたいな感じです。 あくまでも例えですが。^^; これは先ほどでいう②と③の間の障壁ですね。 もう一つの障壁を見てみましょう。

隊員
隊員
イベントで100万円使いました!
え~、今金欠だから無理。そんな使う必要あったの?
隊員
隊員
え、まあ。。地域の方々に喜んでいただけるイベントだったかと!
いや~でもこれは普通30万ぐらいのもんでしょ。うん、今回は30万で。
隊員
隊員
ええーー!?

あえて全く同じやりとりをしてみました。 当たり前ですが、実際にはこんなドライなやりとりはありません。笑 ご安心を!みんな良い人たちです!

要は何が言いたかったかと言うと、上限400万円とは言っても、必要じゃないと判断されたら400万円は出てこないということです。 当然と言えば当然で、大事な税金を無駄遣いされては困りますからね。

お金に対する価値観は人それぞれ

障壁、なんていうちょっと仰々しい表現をしましたが、この流れ自体に何か問題があるとは思いません。 むしろチェック体制が整ってて良いと思います。

しかし、難しいのは【本当に必要なお金かどうか】を判断する見方がそれぞれ違うので、必要なのに使えなくなってしまうという点です。

例えば、こちらの記事【隊員は出張して魅力を伝えよう】のように出張して地域の魅力を知ってもらうのは良いことだ、と考えたとします。

でも、もし地域の担当者が、

地域内での営業活動しか認めない!

というスタンスだったとしたら、いくら素晴らしい出会いがあるイベントだったとしてもお金をだしてもらえることはないのです。 あとは、そもそも行政側のルール的に支出できない用途もあります。イベント参加費や懇親会費、前例のない費用については難しいと考えておいて損はないでしょう。

そこが最大の課題で、多くの地域おこし協力隊の方が頭を悩ませています。

  • 本当は価値があるイベントや研修なのに。。
  • すぐに成果がでるわけではないけど、必要な機材なのに。。
  • 地域の人には喜んでもらえてるんだけど、現場にいた人しか熱量が伝わらない。。

隊員はよほど何かがない限り、上下関係で言うとお金をいただく側の立場になるので、なかなか強めに言えず、自腹で対応するケースが多いです。 私がお会いしたほとんどの隊員の方がそうでした。

正直言って行政は年度でしか考えられていない


隊員からすると障壁の対象となってしまう、地方自治体や総務省の考え方の大前提として年度で区切られた体制があります。 言っても仕方がないことなのですが、これが一番問題です。

「だから行政が悪いんだ!」と決めつけるわけではありません。私なんかいつも担当の皆様にご迷惑をおかけしてばかりなので、本当に素晴らしい方々です。

でも、そういう素晴らしい方々だけで行政が成立しているわけではありません。

一部のスタンスとしては、とりあえず自分が担当している年度で何も起きなければいいやという方がいるのも事実です。

でも地域おこしについては全然違う。 単年度で計画するよりも、10年20年先を見越して行動をする必要があります。 今年度は投資として支出が大きくなったとしても、10年後に地域の経済力が大きくなってそのロスが回収できてみんなが幸せになれば良いはずなのです。

もう少し具体的に考えてみましょう。たとえ話です。

あなたが、100枚のハガキを郵送しなければいけないとします。 前年度担当者から引き継いだときには全部手書きで処理をしていました。1枚1分だとして100分かかるとしましょう。 全部手で処理すると、100分かかりますが、はがき代の1,000円しかかかりません。

ところが、10万円のソフトとパソコンを購入すると、最初の設定だけすれば10分で終わることがわかりました。

今まで: 100分かかるけど、 1,000円で済む

投資後: 10分で済むけど、  10万円かかる

この差をどう捉えるか。 とりあえず今年なんとかできれば良いなら手書きをとりますよね。

でも、もしパソコンを導入できれば、残りの90分は別の仕事ができる上に、来年以降の90分も削減できるし、なんなら他の印刷も担えてできることが増えるかもしれません。

これこそが長期的にみた投資というわけですよね。 それが年度で区切られてしまうと難しい。。 管理職の皆さん的には、残り数年で退職というタイミングで、大きな支出を決断したくはないものなんです。

だから、3年後の自分を含めた地域の将来のために今活動費を使わせてもらいたい隊員と、今年の支出を抑えたい行政との間には障壁が発生しがちなのですね。 だから、164万円の活動費があるとは言っても理想通りには使えず、むしろ自腹を要するというのが実態です。

隊員
隊員
生きているだけで大赤字は楽じゃない。。

結論:お金だけで考えると協力隊は楽じゃない

今日は全体的にネガティブな内容となってしまいましたが、それも事実なのでそのままお伝えしました。 いかがでしょうか?

お金の面で言うと正直地域おこし協力隊はおススメしません。 私もいろいろな方法を試したり、他のケースを聞いたりしてきましたが、すごく効果がありそうなことであればあるほど理解されにくく、それでもやった方が良いと思うから自腹をきって実施しがちです。 そうなると、成果は上がっても懐事情は寂しくなっていく。。

まあ、普通に考えたら起業するようなケースの場合は借金したりするのですから、それに比べたら楽をしていますけどね。 なので尚更文句は言えません。

だから私としては、

給料の200万円の生活費は出るけど、

それ以外お金は全くないと思って地域おこし協力隊になれ!

とお伝えしておきます。 つまり、400万円の制度ではないということです。私は完全にそこを勘違いして今後悔しています。。

もし、どうしても400万円使って活動したいのであれば、

年度で400万円使っている現役地域おこし協力隊がいる地域に参加する

のが良いと思います。 なぜなら、先程の年度の考え方というのは逆に便利なところもあって、今年度つけた予算は来年度もつきがちだからです。 少し前に参加した研修で素晴らしいなあと思ったのが、山梨県富士吉田市さんの取組でした。

財団法人を立ち上げて、そこに給料も含めて市から400万円まるっと委託してしまうのだそうです。  正直言ってこれがあれば最高に動きやすいですし、お金を建て替える負担すらなくなります。 地域おこし協力隊を導入している全ての団体がそうなってくれれば良いのになぁと思ってしまいます。。 (これも人それぞれですが、自治体によっては慣習的に委託を嫌う傾向もあるのです)

あれ、そうなると逆に行政側からしたら、「ウチは400万円自由に使っていいよ!」と明言していればもっと優秀な人材が集まってくるような気がしました。笑 担当者の皆様、ご検討ください!

もっとリアルなところを知りたい!という方は、是非一度お問い合わせください。

寺田健悟てらけん伊豆については地域おこし協力隊におまかせ!
こんなメリットがあります!
  1. 現役隊員として実情をお話できます!
  2. 17人の隊員にインタビューした経験から他の隊員の事例もお伝えできます!
  3. 必要であれば隊員におつなぎします!

ご連絡お待ちしております!

てらけん





ABOUT ME
てらけん
静岡県富士市出身。仙台で建築を学んだり、信託銀行で金融を学んだり、伊豆で地域おこしをしたり。

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