こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
皆さんは地域おこし協力隊の目標がどのように設定されていると思いますか?
多くの方が「いや、知ったこっちゃないよ」というのが本音ではないかと思います。笑 強いて言うなら「田舎暮らしをしたい人たちが、田舎に住むための準備期間でしょ?」という印象があるかもしれません。
ですが、それは大きな誤解です! 今日はその点を解説していきたいと思います。
- 地域おこし協力隊は田舎暮らしのための制度だと思っている
- 地域おこし協力隊は一生その場所に永住しなければ意味がないと思っている
- 地域おこし協力隊に興味はあるけど、不安がある
Contents
地域おこし協力隊は定住がゴール?それはよくある勘違いです!

地域おこし協力隊のゴール、それは、
地域をおこすこと
です。 当たり前ですね。笑
地域をおこすこと=定住?
ここがほぼ今日の結論なのですが、 地域をおこすことって定住することでしょうか?
逆に考えれば、その地域がものすごく好きで、毎年行っていて、ふるさと納税もしているけど、その地域に住んでいない人は地域おこしをしていない人でしょうか?
そんなことないですよね。
私も松崎町や伊豆で活動をしていていろいろな方にお会いしましたが、本当に多いんです。 東京に住んでいるけど、毎月のように伊豆に通っているという方。
そういう方々は本当にすごい熱量です。 特に松崎町の場合は電車がありませんから、電車バスを乗り継いだり、自家用車で往復7時間以上の時間を何度も費やして来てくださっています。
私はその方々を目の前にして、「私は地域に住んでいるから、私の方が地域おこしだ!」なんて1ミリも感じたことがありません。 むしろ、いつも尊敬するばかりです。 大概の場合、好きで来ているから特に気にもされていない方が多いのですが。それはそれで素晴らしいです。
住めないことには理由がある
その方々は、それだけの労力と時間をかけてでも伊豆に通ってくださっています。
じゃあなんで移住までには至らないのでしょうか?
その理由は簡単です。
生活があるから
です。
それはあまりにも強引で配慮のない考え方ですよね。 人にはそれぞれ抱えている生活がある。
- 今の仕事を突然辞めるわけにはいかない
- 家族全員に理解されるわけではない
- 迷惑をかけてしまう人々がいる
それらの事情を全く考慮しないで発言する方は理解がないなぁと思ってしまいます。 人には人の人生があります。 それを他人が口をはさむことはできません。
だからこそ、「好きでも移住まではできない、でも伊豆には行くよ!」そんな方々を私は心から尊敬しています。 そういう方々に私たちはとっても支えられています。 いつも本当にありがとうございます!
隊員にも生活がある

地域おこし協力隊として活動している人々。
そこにも他の人と変わらず生活があります。 それもまた本当に多種多様。
それをもう一度冷静に考えてみませんか?
わずか1年でも生活は大きく変わる
そうやって意気込んで突入した、地域おこし協力隊1年目。 地域の素晴らしさや人々の優しさに支えられて充実した日々を順調に送ります。
でもある日。 突然の便りが。
お母さんが倒れたって!
そんなことは誰にも予想できません。 そして、よくあると言えばよくある話なのです。
そんな風に考えることが正解でしょうか? 私はそうは思いません。 そんな特攻隊のような制度ではないと思います。
万が一、そんなことを感じたら、今すぐその地域を離れるべきです。
なぜなら、本当に地域を想い活動する理解のある方であれば、誰の人生も尊重してくれるはずだからです。 私の経験から断言できます。
逆に、「自分たちに奉仕して当然」という思想がある方や地域では、結局搾取され続けることが多いです。 都合の良い「石の上にも三年」「黙って従っていれば信頼される」「おれなんか発言させてもらえるまでに10年かかった」みたいなことを振りかざして、結局いつまでも奉仕させるばかりです。
若い人であればあるほど、そのように【何事も経験だから】とこき使われがちなので本当にご注意ください。 詳細はこちらの記事の中でも記載しております。
あなたの人生を本当に想ってくれる人と付き合い、お互いのことに全力投球になれる関係性を構築しましょう。 あなたも、地域も、どちらの幸せにならなければ地域おこしではないはずです。
気持ちの変化に正直でいよう
誰かが倒れた、のような外的要因だけでなく、内面の要素も人間であれば大きく変化します。
- やっと自分の目指したいことが見つかった
- やってみて違うと思った
- 好きな事や好きな人ができた
特に、地域おこし協力隊はごく普通の生活よりは刺激が多い生活になることが多いので、価値観が変化することは多いと思います。
確かにおっしゃる通りで、「やっぱや~めた」みたいな感覚で匙をなげるのは絶対に良くありません。 (ただ、そんな程度で隊員をやめる人もいるので考え物です。。)
でも、価値観や気持ちが離れたまま、何かをしていくのはみんなにとってツライ結果を招いてしまいます。 それで地域が嫌いになっていくぐらいなら、好きなまま離れるのも選択肢です。
潔く引退する。 それも大事な決断です。 すくなくとも私は応援します。
お互い気遣いをしよう
車の運転においては「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」が大切だとよく言われます。地域おこし協力隊についても同じだと思います。
やってくれる「だろう」 ではなく、 やってくれる「かもしれない」
こう思う「だろう」 ではなく、 こう思う「かもしれない」
こうだったん「だろう」 ではなく、 こうだったの「かもしれない」
何事も決めつけてしまうのは良くないです。
これを地域の受け入れ側も、そしてもちろん隊員側も配慮できるようになれば、重大な乖離は防ぐことができるはずです。
そして、その考えに立てば、必ずしも定住を選択できなくても、お互いに地域おこしになる関係性やアクションをし続ければ良いのではないかということもご理解いただけると思います。
地域おこし協力隊のゴール、それは、
地域をおこすこと
です。 定住はステップ、あるいは手段の一つです。大きな目的を見失わないようにしましょう。

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- 17人の隊員インタビュー実績!
- その他にも多数の隊員にお会いしました!
- 現役地域おこし協力隊3年目!
このパターンは大丈夫なのかなぁ。。という不安をお抱えの方は、まず相談するだけでも気持ちが楽になれるかもしれません!何かお手伝いできることがあればお気軽にお問い合わせください。
ご連絡お待ちしております!
てらけん