こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
皆さんは地域おこし協力隊の人たちが日々どんなことに悩んでいるかご存知ですか??
ほとんどの方が「知ったこっちゃない」かと思います。^^;
キラキラした隊員の様子がメディアに取り上げられたりしますが、実際にはそうもうまくいかんのです。。
今日はその一部をご紹介できたらと思います。
- 地域おこし協力隊を採用しようと思っている
- 地域おこし協力隊と活動している
- 地域おこし協力隊って気になっていたけど何?
私は現役の地域おこし協力隊3年目で、17名の隊員のインタビューから得た経験も含めてお話しますので、現場からの情報としては自信があります!
Contents
失敗しない地域おこし協力隊制度のために

せっかく地域おこし協力隊制度を導入しても失敗してしまうことがよくあります。 それを防ぐために必要なこと、それは
隊員に多種多様なつながりを用意すること
です。
一番多い悩みは人間関係
これはどの隊員にも共通している課題です。 というか、これが全てともいえるかもしれません。
なぜなら、多くの隊員希望者が、都会から田舎に行くことを前提としているわけですから、生活環境としてはより良い環境に居をうつすことになります。
そもそも「都会の方が便利だ!」と思う人はわざわざ地域おこし協力隊なんていう選択肢をとりませんからね。
生活環境としてより良い環境にうつれば、かなりストレスは軽減されます。
それでも悩んでいる方が多い。。!!
その原因のほとんどが人間関係なんです。
どんな悩み?
人間関係の悩みというと、本当にいろいろな悩みがあります。
- 上司や同僚、後輩の仲間とあわない、、
- 思った通りに気持ちが通じない、、
- なんとなく疎外感がある、、
皆さんも思い当たるようなことがあるのではないでしょうか? 地域おこし協力隊も全く同じです。
ただ、一点だけ、地域おこし協力隊で特に多い悩みがあります。 それは、
悩みを相談できないこと
です。
相談できない地域おこし協力隊が失敗してしまう

地域おこし協力隊に特に多い【相談できない】というお悩み。
どんなところから生じてしまうのかを解説していきます。
知り合いがいない環境に突然やってくる
多くの地域おこし協力隊は、ほぼ知り合いがいない状態で地域に入ります。
これが思っていたより大変。。!
最初の数人の知り合いができてしまえば、そこから紹介があったりしますが、それがないとうんともすんとも広がらない。。
0 → 1 の部分が大変なんですね。
皆さんも是非想像してみてください。 自分が住んでいる県から、大きく西や東に外れた県に移住する状況を。
きっと知り合いをつくるのは難しいことがご理解いただけるのではないかと思います。
1人でもできることはある、が。。
今の時代、スマホで調べれば生活することだけでは困ることはありません。 特に、伊豆はスーパーもコンビニも、光回線もあるのでむしろ快適です。
しかし、それは「ただ普通に生活することにおいては困らない」ということです。 「全く困らない」ということではありませんのでご注意ください。
例えば、
- ゴミ捨てや地域独自のルール
- みんながよく行く場所を知りたい
- ただ普通の世間話をしたい
こういうときはけっこう困ります。
なんせ、何にも知らない場所なのですから。 ^^; 本当に何も知らないと、地域の当たり前の情報に全く触れることなく過ごしてしまうんですよね。。
1人はあるとき辛くなる
私もどちらかというと家に籠っていられるならそうしていたいタイプなので、「1人でもいっか、ボチボチやってこ~」ぐらいに思っていたのですが、
それは絶対にやめた方が良いです。
なぜなら、何も知らない場所で1人でできることで不満がないのは最初だけだからです。
地域おこし協力隊として活動を始めたのなら、
- どんな活動をしようかな
- どんな困りごとがあるのかな
- 3年後のために今何をしようかな
これぐらいのことはごく普通に思い浮かんできます。 そこにある程度は自分だけで考えても取り組んでいけることはあると思いますが、1,2年もすると限界が発生してきます。
その時に1人は本当に困る。。!
これはまさに私がそうだったので確信しています。
私は、【あれ、そろそろ折り返し地点だな、どうしよう。。】というところで悩みました。
「う~ん、あと1.5年かぁ。どうやって活動をまとめていくのが良いのだろう。。」
そう思ったときに1人ではどうしても考えがまとまりませんでした。
1年半というと、何か新しいことができるようで形にするまでは短く、そして、活動の総まとめをするには早すぎる。
、、う~~ん、、どうしよう?
そんな時に、全く同じ境遇の人がいないことにものすごく不安を感じました。
厳密には、同じように地域おこし協力隊をされている方がいるのですが、それぞれに個別のミッションが設定されているので、あまり共通の認識はもっていませんでした。
これが辛い。。! 1人だと、悩んでも同じ場所をグルグルと堂々巡りしてしまいます。
今思えば、そのときに「ただなんとなく相談できる場所があれば違ったなぁ」と思うのですが、残念ながらそういうものはありませんでした。
地域の人たちに相談できないの?
おっしゃる通りです。 近くにいる人たちに相談するのがベストです。
理論的には。
でも実際には難しいです。
なぜなら、地域おこし協力隊の方が地域の悩みを受けるからです。
- 商店街に人がこない!なんとかしてくれ!
- 草刈りが大変!手伝ってくれ!
- ネットを使えばこんなことができるらしい!教えて!
地域の方々からすれば、「この人はこの地域のために何かをしてくれる人だ」というのが地域おこし協力隊のイメージです。
つまり、地域の悩みを解決してくれるのが地域おこし協力隊であり、地域おこし協力隊の悩みを解決するために地域があるわけではない、という認識があります。なんせ地域おこし協力隊ですからね。 さすがに、全く話を聞いてもらえないというわけではないですが。笑
地域側からの悩みを受け、自分の悩みも考え、そして、それがまた悩みになっていく。。
本当はその全てを相談したいわけですが、「地域の人から受けた悩みが悩みになっていて」なんてちょっと言いにくいですよね。^^; なんかめんどうなことを押しつけられてる、みたいな聞こえ方をしてしまう恐れもあります。
だから、全く違う環境の人と相談したかったりするのですが、それが難しい。。 これが【相談できない】悩みです。
地域おこし協力隊用のつながりで失敗を防ごう!

悩んでいるだけでは仕方ありません! なんとか皆さんで解決してハッピーな形を目指しましょう!
それが全く不可能だとは1ミリも思っていません。 ただ、まだ未完成の状態です。
是非皆さんで検討していきませんか?
専用のコミュニティをつくろう!
- 地域の人にこそ相談しにくい。。
- 同じ境遇の人や先輩に相談したい。。
- 些細な悩みだからただ聞いてほしいだけなんだけど。。
業務でもプライベートでもなく、それでも相談したいこと。 ありますよね?
それが相談できる場所がないなら、そういう場所をつくっちゃえばいい! シンプルな話ですね。笑
とはいえ、今はそういうコミュニティがありませんので、取り急ぎ私まで連絡してください!^^
各隊員に連絡もできます! お気軽にどうぞ!
言い訳、グチ、不平不満大歓迎!!笑
そりゃ自分に非がないときだってありますよ! 事態が深刻になる前に是非一度下記の記事をご覧ください!
他にはどんな活動をみんなしているんだろう? と思ったらこちら!
地域おこし協力隊用のイベントに参加しよう!
なんと、【地域おこし協力隊による、地域おこし協力隊のための、地域おこし協力隊合同カンファレンス】があります!
私も何回か打ち合わせに参加させていただきましたが、距離が離れていてもオンラインで普通にコミュニケーションができます。
そして、企画しているイベントがこちら!
当日は、OBOGの皆さんによる体験談共有やアドバイスだけでなく、各会場で懇親会も設定されていますので、現役の隊員とも交流ができます。
さらには、東京会場だけでなく、全国各地でサテライト会場が設定されていますので、できるだけ近い会場に足を運べばその近隣の地域おこし協力隊とコミュニティをつくることができます!
今回の企画ではそこも重要なポイントとなっています。
会って話をする!そこから始まるよ!
悩むことはたくさんあります。 今日お話した内容は本当に本当にごく一部です。
でもそれにただ悩んでいるだけでは事態は前進しません。
是非会場でお話をしながら、また、もしそれで足りなければ後日その方々と連絡をとりながら、一歩ずつ前進していきませんか?
- 地域おこし協力隊は地域で孤独になりがち
- そうなると相談しにくいことがある
- 悩んでばかりでも前進しない
- 隊員独自のつながりで少しずつ解決していこう!