こんにちは!静岡県伊豆・松崎町地域おこし協力隊のてらけんです。
当ブログの中では当たり前のようにお話していますが、
そもそも地域おこし協力隊ってなんなの?
そんな風にお考えの方も多いかもしれません。
良いニュースになることもあったり、悪いニュースになったり。 ただの移住者ではなく、試験を通った公務員でもない。 その実態について今日はお話したいと思います!
- 地域おこし協力隊が気になる!
- 地域おこし協力隊ってどういうことをするの?
- 地域おこし協力隊を初めて聞いた
ちなみに、私自身も今地域おこし協力隊3年目であることと、
合計17名の伊豆エリアの地域おこし協力隊へのインタビュー(お会いしただけの方も含めるともっと多数!)を実施したことから得られた経験に基づくので、他の方よりは自信があります!^^
Contents
そもそも地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊は、
- おおむね1年以上3年以下の期間、
- 地方自治体の委嘱を受け、
- 地域で生活し、
- 各種の地域協力活動を行う人たち
です。
①おおむね1年以上3年以下の期間
地域おこし協力隊は任期に制限があります。 最大で3年間! ただし、1年契約になっているので、1年限定の契約というパターンも存在します。
そして、残念ながら途中で退任、という形で終了してしまうケースもあります。。
②地方自治体の委嘱を受ける
地域おこし協力隊は試験を受けた公務員ではありません。 (契約によってはほぼ公務員というケースもあるようですが!)
【委嘱】
[名](スル)一定期間、特定の仕事を他の人に任せること。委託。「監査役を委嘱する」
[補説]行政では、審議会・調査会などの委員に、民間人やその行政機関に属さない公務員を任じることをいう。
ん!? 委嘱の定義的には「公務員」!? いや、行政機関に属さない公務員。。?
これが非常に難しいところなんですね。
【委嘱】という定義だけみれば公務員のようですが、もう一つの要件【地方自治体の委嘱】というところが話をややこしくします。
各地方自治体が「ウチは公務員として認識する」「いや、ウチは公務員として認識しない」を決めているんですね。 そして、最近は「公務員として認識しない」ケースが増えています。 理由は例えば次の通りです。
- 公務員の業務時間からすると時間外な活動が多い(平日夜、休日)
- 行政機関以外の団体に配属することも多い(観光協会、商工会等)
- 従来の課・係では振り分けにくい業務が多い
- 公務員だと動きにくいところに活動してほしいことが多い
例えばこんな形ですね! 多いのは、「公務員的な平日9時17時」ではできない活動(イベント企画等)こそ地域おこし協力隊にやってもらいたい、というケースですね。
その辺のニュアンスはもう本当に色とりどりというか、極論言うと「地域おこし協力隊を導入した担当者の毛色」が大きく影響します。 そして、「わざわざ新しく地域おこし協力隊という制度を導入しよう!」という担当者は往々にして典型的な公務員とはちょっと違う考え方をお持ちの方が多いです。 だから傾向としては「脱・公務員」的な色が強くなるところもあるんですね。
③地域で生活する
この部分は明確にわかりやすいです。一番は、
住民票をうつすこと
ですね! これはどの地方自治体においても共通していることがほとんどです。つまり、必然的に【地域おこし協力隊は移住者】ということになります。
ただ、住民票をうつすことだけが条件なので、Uターンであったり、二拠点居住であったり、そこについては幅があります。 住民票をうつすのも、あくまで協力隊期間中の話です。 住民票をうつしたからと言って、その場所に骨を埋めなければいけないことはないですのでご安心を!
④各種の地域協力活動を行う
これは全く定義がありません。
何をしたら地域協力活動なのか?
ゴミ拾いをすること? 空き家を改修すること? 農家さんのお手伝いをすること?
正解がないです。 いや、どれも正解かもしれません。 難しいですね。^^;
と、お思いになる方もいらっしゃるかもしれません。 でも私は自信をもってお答えできます。 何が地域協力活動なのかという型をつくるための議論をすることは無駄です。
理由は一つ。 地域協力活動は幅が広すぎるから、です。
合計27名(26記事)、地域協力活動をされている方をインタビューして確信したのです。
地域協力活動は幅が広すぎる。
規模の大きさこそ違えど、みんな地域が大好きで、地域のために何かしよう!と動き始めた人ばかりです。 それはどれも尊くて、どれも地域協力活動と言えます。
だから、「コレが地域協力活動だ!」「コレは地域協力活動じゃない!」みたいなことを言ってるヒマがあるなら、一つでも行動を始めた方が地域協力活動になるのですね。
結局地域おこし協力隊は明確な枠組みがない

これこそが最大の特徴であり、最大の難点です。 地域おこし協力隊って何者かハッキリしていない。
新規就農支援制度なら最後は農家、起業家支援なら起業、そんな風にゴールが見えにくいので、「地域おこし協力隊ってそもそもなんなの?」というクエスチョンマークが大量発生してしまうのです。 そして、前章でも述べた通り、多種多様でまとめにくい。。
なので、具体的に活動されている様子を見ながら考えてみましょう。
①団体に配属されるパターン
なんとなくイメージしやすい形です。 地域の観光協会さんや商工会さん、農家さんの元についてお手伝いをしていくのを主としているパターンです。
団体や個人に所属するとはいっても、その他の活動にも参加されている方がほとんどです。 いわゆる副業というか、パラレルキャリアは前提のようですね。
②地域にはないスキルを活かすスペシャリストパターン
こちらもイメージしやすいパターン。 「こんな人がいたらなぁ」というところに颯爽と現れるヒーローのような方々です。笑
先程の皆さんはどちらかというと新しいキャリアやスキルを獲得する色が強かった人々に対して、すでに専門的なスキルをお持ちの方が多いのが特徴です。 即戦力採用!といったところでしょうか。
③地域に新しい風を!パターン
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、今や地域にとって欠かせない存在になっている人々! 何でも屋感があり、「今はまだ名もなき」領域を開拓してくれるパワーのある皆さんです。
この人たちの業務はコレだ!っていうよりも、「この人たちの個性」が前面に出ているようなパターンですね。 だからこそ既存のジャンルでは振り分けにくく、既出の公務員では対応しにくい領域を担っていると言えるでしょう。
地域おこし協力隊を理解するための唯一の方法

それはズバリ、
実際に会ってみること
です。
みんな違ってみんな良い
記事の方々を見て、私が地域協力活動は幅が広すぎると言っていたことも少しご理解いただけたのではないでしょうか?
資格をもっている方もいるし、今からスキルを習得しようとされている方もいるし、今はまだ何もないところに価値を生み出そうという方もいる。
繰り返しますが、その一つ一つが尊くて、どれもが地域協力活動なのです。
みんな挑戦している
どれもが現在進行形で展開されているものばかりです。 「地域おこし」という答えのない問いに向かって。
だからこそ悩み、あらゆる可能性を採用し、数々の失敗を繰り返しています。
そういうたくさんのお話を聞いて、私は
地域おこしに立ち向かうには、そうやって多種のボールを投げ続ける
しかないのではないかなと痛感しています。 そして、誰もがその道途中なので、「今何をやってるの?」というところが明確に提示できないのです。 だから「活動が見えにくい」。本人たちですら言葉にできないんですね、投げたボールの種類が多すぎて。
会って聞いてみるとスッとわかる
というと、もちろんそんなことはありません。 どれも各所で成果を上げている活動ばかりです。
ただ、本人たちがまとめる時間もなさ過ぎて、これだけ見れば!という情報があがっていないのが現状です。 そういうプラットホームが一つあれば良いのですが、、 まとめるのも一苦労です。
だから、
会って話しちゃえば良い
んですね。笑 さすがに自分たちのやってきたことを聞かれれば、話すことはできる。 経験に基づくものは何より力強いです。
今回のインタビュー記事を通して、私はかなり地域おこし協力隊の人たちがどんな人たちなのか理解が深まりました。 それを一部でも共有できたらと思って記事にしましたが、枠内におさまらなかった情報も多いです。 むしろそっちの方がある!
だから是非会ってほしい! のですが、全員に会う訳にもいかないかと思いますので、記事として公開しています。自分に合う隊員の方に巡り合う良いきっかけになれば幸いです。
地域おこし協力隊に会うチャンス!

会ってしまえば一発! だけど、一人一人に会うのは大変だなぁ、、
そんな方向けに! とっても良いイベントがあります!!
参加表明はコチラのイベントページから!!
Facebookアカウントがないよ~、まだ参加しようか迷ってるよ~ というかたはコチラのフォームにご登録ください!
なんとなんと、参加費無料!(懇親会は2,000円) 途中参加・途中退出可能です!
地域おこし協力隊ってなんだかよくわからんなぁ、、という方こそ、この機会に少しでも知っていただけたら幸いです。
その他気になることがあれば随時受け付けていますよ!

- 現役の地域おこし協力隊3年目だからこそわかる!
- 17名の隊員へのインタビュー実績!
- 各種イベントや研修への参加経験あり!
実態がよくわからないからこそ、聞いてみるのが一番! きっと素晴らしい活動に巡り合えるはずですよ!
てらけん